20世紀後半のあのバカバカしいバブルを経験した世代が現役を引退し、

あのアホらしさを知らないわけではないはずのアホシンゾーが、

もう一度バブルをと意気込んでいる。

これをアホノミックスと呼びたい。

会社から渡されたタクシー券を握り締めながらタクシーを停めようとするが、

ドライバーは見向きもしないで通り過ぎる。

停まって客待ちしているタクシーをつかまえて行き先を告げると、

首を横に振って乗車拒否される。

しょうがないからもう一杯、ともう一度酒場に戻る。

みんなみんな浮かれて正月を迎えようとする年末の大納会が頂上だった。

戦後すぐから山や谷がないわけではなかったが、

この日を境に営々と積み上げて来た風船に穴が空いて一気に萎んで仕舞った。

それから20年。

あの阿呆らしさを知った世代がほぼ現役を退き、

阿呆らしさを知らずジトっと我慢を続けてきた世代が、

”そう言えば日本に輝いていた時代があった。

あれを取り戻してもう一度花見酒を楽しもうじゃ無いか〝

と考えているんだろう。

しかし、今の日本が、日本人が、中国を始め、韓国、ベトナムなどハングリー精神に富み、

成長のためにはガマンガマンができる競争相手とせり会えるかと言うと、

とてもじゃないが大人と子供、と言うかと老人と青年の戦いだ。

高度化した経済システムは、そもそも単純労働力は要らない。

優秀な人が機械やその動かし方を設計し、あとは機械が全部やってくれる。

それだけで済み、なっしー氏のようなロートル老人どころか現役世代でも、

コンピューター始め様々な機械によって出来る作業にはもう必要とされない。

機械を、システムを設計維持する人は必要だが、

現場で物を作る人間は要らない。

アヘシンゾーの演説は、こちらが理解できていないせいかも知れないが、

掛け声だけは勇ましいし、演説だけは上手いんだが、

彼の演説を聞いていると、テープを回しているだけのようで、

背筋が寒くなって仕舞う。

まあ、ヒットラーほど人心をつかむことが出来ないのがせめてもの救いだが、

このアヘを上手く操る奴が出て来た時が本当の危機だ。

その時こそが本当の勝負だが、残念ながら勝負できる対抗勢力がどこにもいない。

今の民主なんて論ずるのも馬鹿らしいほどだが、

結局エスタブリッシュメントから放り出されて行き場がない無思想、無節操、無能の烏合の衆に過ぎない。

ああ、ヤダヤダ。

早く定年にならないかな?

南の島でゆっくり過ごしたいが、そんな伝手は無いし。

どうしたら良いんだろう?

*なんか以前にも(と言ってもそんな昔ではない気がする^^; )同じような事を書いた気がするしその時とちょっと中身が違う気もするが、まあ、それはそれとして…。

コメント

yasai
2014年9月12日23:37

同感です
この事実を
 そのママ 学生さんに 伝えるのが 申し訳ない気がします

nassie
2014年9月13日10:49

yasai先生。
私が南の島で老後をと繰り返すものですから、今外国人留学生からベトナムはどうですか?と誘惑が来ています。中国(人)からも誘いがありますが、踏ん切りがつかないままです。ただ、在留許可取得はこの2国とも難しそうですね。
そう言えばエクス(フランス)にもいつでも帰って来いと使えるアパートを提供してくれる人がいますが、年金だけでフランスに住むのはこれもとても難しいでしょうね^^;。言葉の上ではフランスが1番楽ですが。

ミカエル
2014年9月17日6:35

ナッシーさん、ナッシーさんはね、景気が悪くとも、お給料が出るでしょ?
首にも、ならないでしょ?勤めてる大学が倒産したりしないでしょ?
困った事って、タクシーが拾えなかったレベルでしょ?
不景気になっても。生活を根幹から、ぶっつぶされる事が無いから、
アベノミクスを、笑えるのです。
商売してる人間にとっては、どれほどありがたいか・・・
また、今、就職を迎えてる人間にとって、どれほどありがたいか・・・

不景気な時代に就職があたった人間は、一生、それをひきづるんです・・・。

大学の先生方が、どちらかと言うと左寄りなのが、なんだか、リアルにわかりました。
ヤサイ先生も、よく似た反応でしたものね。

nassie
2014年10月2日13:24

ミカエルさん:体調が必ずしも万全じゃないのでなかなかお応えが出来ませんでした。お許し下さい。私も今は不景気でも給料は貰えていますが、ここまで必ずしも順風満帆ではなく、定職に着き定期的に給与がもらえるようになったのは、30を回っていました。大学院の授業料だけは親が面倒を見てくれましたが、生活費はカミさんの働きと私のアルバイトでまかないました。
ただ当時の日本は社会主義国家より社会主義的だった時代なので、大金持ちは(あまり)いないが皆んなそこそこに働き口があり(そのおかげでカミさんに食わせてもらうことが出来た訳です)、多くの人が組合と年功序列、終身雇用に守られ、贅沢を望まなければ、都会(かなりの郊外)でも小さな庭で草花を育てることが出来るが、ただ、満員電車にぎゅうぎゅう詰めにされながら仕事に向かっていました。
社会主義国家より社会主義的と言われていた頃でした。
良かったかどうか分かりませんが、多くの庶民がそこそこにささやかだけれど安定的な生活を送ることが出来た時代でした。
いま、この秩序が崩れてしまって、大きな富を集中的に手にする少数の人と、いつ職場を、仕事を奪われるか分からないまま、不正規、不定期、不安定な仕事にしか着くことが出来ない多くの人とに分かれてしまっています。もちろん、大きな会社で安定した生活を送ることが出来る人もそこそこいるでしょう。
ただ、アベノミクスはこの少数の富んだ人をより富ませ、いまかろうじて中間にいる人の多くをより厳しい状況に送り、階層の幅をより拡大することしか考えていないのではないかと思わざるを得ません。エスタブリッシュメントしか知らないでここまで来ているのですから、関心があるのはそのエスタブリッシュメントだけなのは当然です。
批判するまでもなく近いうちに破綻するでしょうから黙って見ているだけですが、それだけではなく、はっきりとした根拠はありませんが、私は安倍を支える今の日本社会にファシズムの臭いを感じてしまっています。
アベノミクスが破綻した時の一番の脅威、恐怖はそこにあります。
ただ、その前にこちらの命が尽きているような感じももう一方でありますので、私自身はあんまり心配することはないかもしれませんが、子供たちがかわいそうな思いをするのではないかと危惧を抱いています。
前のように安倍が『僕ちゃんもうダメ』と投げ出してくれると良いんですが…。

ミカエル
2014年10月21日6:26

なるほど、ナッシーさんも、苦労されてきたんですね、
知らなかったです。
確かに、株が上がっても、金持ちしか、潤わないように、一見みえますもんねぇ、
ただ、我が家には、以前、就職をひかえた時期の息子達がおったものですから、
つぶさに観察していたのですが・・・

株価が、暴落すると、その年の求人は、間違いなく、ひどい物にります、
そして、今年のように、株価が上がると、この10年で、最高じゃないかしらってくらい、求人が良くなります、

そういう面の報道が、とても、弱いです、

まあともあれ、どちらかというと、学者肌は、左なのかもしれませんね、
ただ、アタシも、博士の就職環境は、不満です、
あれだけ、勉強を、子供たちに進めておくのならば、
ガッチリ、国で、ガードして当然だと思います、
博士の就職口を、国でプールして、そこから、転勤するとか、知恵を絞らねばなりません・・・。

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