3歩進んで2歩下がる。
万年筆が無い。

ノートも無い。

あれっ? ひょっとして、携帯もっ?

だとするとiPad も? いや、今、iPadで書いているじゃないか。

思い起こすことほんの数年前。おそらくストラスブールに行く少し前の頃と思うが、

出かけようとして、あれが無い、これも無い。

帰って仕事をしようと思ったら、資料を大学に忘れて来た。

あ、ワープロも研究室において来ていたんだ。

こんな調子だと、

ふと気がついたら命が無くなってしまってたりして、などと、

冗談半分で、ここに書いたかそれとも他人と話した(両方かもね^_^)ことがあったが、

いや、冗談じゃ無く、嘘から出た真実(まこと)といった感じになって来ているぞ。

特に街を歩いて道に迷う、と感じ始めたのが、ストラスブールでの事だった。

取り分け、ストラスブールからバスや電車を使って知らない町に行って街を見て歩いていた際に、

自分の居場所がわからなくなることが時々あった。

知らない街だし、ヨーロッパの街作りは、侵入者を惑わすために、わざと道を曲げて作ってあったり、

しかも、直角ではなく、不規則な角度に道を交差させてあるので、

なっしー氏は、まんまとその罠に嵌められて、 赤ん坊の腕を捻るみたいにして引っ掛かっていた。

どの街に行っても、

ここはどこ? 私は誰?に、しばしばなっていたのだった。

自分で『コドワダ現象』なんぞと名付けて悦に入っていたが、

コドワダは、象印ならぬボケ印の魔法瓶だったのだ。

嗚呼!

と嘆いても始まらないので、

ボケはボケ。

それを前提に、1日1歩、3日で3歩。3歩進んで2歩下がりながら、のんびりゆっくり余生を送ることとするか。


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