スロースロースロー

体調がすぐれないでグズグズとベッドで過ごしていたところ、友人の訃報が飛び込んで来た。

その友人のお兄さんは、ヴェトナム戦争時のサイゴン特派員として貴重な情報を日本に送り続けた人だった。

直接深い関係は無かったが、親友の親友という関係でもあったし、

数年に1度開かれる関東同期会ではいつも顔を合わせていた。

つい2、3年前に元気な顔をみたばかりだ。

山登りの雑誌の編集者として活躍し、飄々とした好青年だった。

そういう年齢になったんだと改めて思い、

少し気持ちを引き締めた。

グズグズして無いで、元気を出さねば。

が、無理は禁物。 冷や水にならない様に、スロースロークイック、

じゃなくて、スロースロースローでも、進むが肝心か。

※ 上記の通り、彼のお兄さんはヴェトナム戦争時の貴重な情報を日本に送り続けた人だった。今、自分自身がヴェトナムに結構関わりを持つようになって、フランス、中国と並ん遠い国と思っていたが、何度も訪れている内に、今や老後の住処の候補の一つになっている。隔世の感があるというより、もう50年になろうとしている。慶応から明治を経て早稲田じゃなくて大正になってしまう程の昔の出来事だ。