検査を受けに行ったのが遠い昔のようだ。

1日は短いのに、昨日は遠い霞の中にある。

果てしない空白の、その向こうにある。

それは昨日と一昨日と、1週間前と、1月前がゴミの山のように一体となって塊になった『過去』だ。

近い過去、遠い過去、昨日と1月前の出来事が、それぞれ個別に存在していた過去が、

一つの過去の中の部品のように、個別性を失い、溶けあって、部品の形すらなくしている。

ゆく川の流れは絶えずしてって、もっと具体的な流れを想像していた。

流れに浮かぶうたかたも何かもっと具体的に見ていたような気がするが、

消えて流れて、流れと一体となって流れて行って川下でいつの間にか流れに溶け込んで行くのではなく、

目の前で過去のなかに溶け込んで行く。

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