On y va? (続き)
2014年2月12日 日常 コメント (2) いつものドトールで朝モーニングを食べたが、
雪になりそうだと思った途端、もう家に帰る気がなくなってしまった。
そのまま、無鉄砲にも茅ヶ崎に行く。
相模線は動いているが、電車が来ない、
来るはずの電車がどこにいるのか分からない、と言う不思議なことがあって引き返す。
東神奈川から八王子に上り、高崎に辿り着く。
いつだったか、18切符でここまで来て、駅弁を食べたことを思い出し、
このまま北上して本物の雪国に足を伸ばすか、それとも房総半島に向かうかしばらく迷ったが、
両毛線小山行きが出発することを駅の案内放送で知り、
お古より新しい物が良いか(両毛線は初めてだ)と思って小山に向かうことにした。
伊勢崎に停まる。
そう言えば教員になりたての頃、伊勢崎から通ってきていた女子学生がいたな、
と思い出したが、
顔の感じはおぼろげながら思い出すのだが、それ以外のデータ、
名前も、家族構成とか就職先とかもまるで思い出せない。
ただ、こんなに遠いところから通っていたのか、と改めて思う。
雪がだんだんと激しくなって来て、遠くの山が白いヴェールを被ったようになって来る。
道路も濡れ、道路の端っこの方も、田んぼ、庭、木々の枝も同じように白くなってくる。
幹線と違って、列車のスピードは(もの凄く)遅い。
地図で見ると高崎、小山は東京、小田原と同じくらいの距離だが、
どうも2倍か3倍くらいの時間がかかりそうだ。
丁寧に歩くように走り、停車駅ではゆっくりお茶でも楽しむように脚を休め、
よっこらしょと動き出し、進んでいく。
なんかこういうの大好きだ。
田舎に生まれ、田舎の蜘蛛の巣に絡め取られるような人間関係がいやでいやでしょうがなくて都会に出たのだが、
定年後はこんな所で、と思わないではない。
が、住めば都じゃなくって、
住めば牢獄に違いない田舎の町は、
やっぱり住むところとしての選択肢からは外れるだろう。
さて、両毛線はゆっくりゆっくり進んでいく。
駅に停まって。行き違いの列車を待つが、それがなかなか来ない。
もう、ダイヤも随分と乱れているようだ。
前後の見境無く飛び出してきたものだから、時刻表が手元に無く、
はっきりとは確認できないが。
と突然、運転手の放送があった。
車掌が倒れて救急車の到着を待ちます。しばらくこのまま停車します。
5分、10分、15分。ひょっとしたら20分くらい待っただろうか、
救急車が到着し、車掌さんも無事搬送されたようだ。
再び運転手から放送があり、車掌無しでは運行できないので、
後続列車に乗り換えて欲しい、ついては40分ほど待って欲しいというのだ。
混んでいて座れなかったらどうしよう、などとふと思ったが、
もちろん杞憂に終わった。
ローカル線ってこうやって動いているんだと改めて思った次第。
ただ、これではとてもじゃないが人件費もまかなえていないんじゃないか?
もう線路があって、古ぼけた車両があって、
ひょっとしたら長年勤めている社員がいるから動かしているだけで、
車両がどうにも動かない、線路も維持するのは大変だ、
駅舎も雨漏り、社員は定年、という段になると、
廃線になってしまいそうだ。
それはともかく、乗り換えた列車も、丁寧に丁寧に舐めるように進む。
駅に止まると、背中に背負った籠を下ろし、ふーっと息を継ぎ、
ゆっくりお茶を飲んで、さあ、もう一丁、一仕事、
と言う感じで徐に小山に向かう。
が、小山についてみたら、新幹線も含めて全線ストップ。
運転再開の見込みは一切立たない。
駅員から、駅の周りのホテルも全部満室。この駅構内で待つ以外に無いと言われた。
万事休す。
キオスクで本を2冊ほど買って、1時間ほど、
どうしようと思いつつも腹をくくってコンコースでうろうろしていたところ、
高崎駅まで1編成だけ運行しますと言う放送があって、
前後の見境無く高崎に向かった。
数時間、ちょっと時間の感覚がないのだが、3時間ほど?かけて高崎に着いたのは0時直前だった。
改札のところでどこかホテルありますか、と訊いたところ、
ホテルリストを渡された。
一度来たことがあったので、あ、このホテルは以前泊まったところだというホテルを見つけてそこに行った。
が、満室。 もう1軒、その近くのホテルにも行ったが、ここも満室、
恐らく今日はどこも空いていないと言われ、
駅に戻った。
『えっ?! 満室ですか?』
と言われて、向こうもあわててばたばたし始めたが、
『横浜に帰りたいんですけど、列車は動いていませんよね?』と訊いたところ、
『30分(いや20分だったかな?)後に東京行きの臨時を走らせます』と。
渡りに船と言うか地獄て仏というか、ホームに行った。
まだ乗車できなかったが、
心穏やかに扉が開くのを待ったのだった。
こうやって明け方7時頃だったろうか、家に着いたが、
小山で買った本がどこに行ったのか行方不明だ。
おまけにそのタイトルも思い出せない。
雪になりそうだと思った途端、もう家に帰る気がなくなってしまった。
そのまま、無鉄砲にも茅ヶ崎に行く。
相模線は動いているが、電車が来ない、
来るはずの電車がどこにいるのか分からない、と言う不思議なことがあって引き返す。
東神奈川から八王子に上り、高崎に辿り着く。
いつだったか、18切符でここまで来て、駅弁を食べたことを思い出し、
このまま北上して本物の雪国に足を伸ばすか、それとも房総半島に向かうかしばらく迷ったが、
両毛線小山行きが出発することを駅の案内放送で知り、
お古より新しい物が良いか(両毛線は初めてだ)と思って小山に向かうことにした。
伊勢崎に停まる。
そう言えば教員になりたての頃、伊勢崎から通ってきていた女子学生がいたな、
と思い出したが、
顔の感じはおぼろげながら思い出すのだが、それ以外のデータ、
名前も、家族構成とか就職先とかもまるで思い出せない。
ただ、こんなに遠いところから通っていたのか、と改めて思う。
雪がだんだんと激しくなって来て、遠くの山が白いヴェールを被ったようになって来る。
道路も濡れ、道路の端っこの方も、田んぼ、庭、木々の枝も同じように白くなってくる。
幹線と違って、列車のスピードは(もの凄く)遅い。
地図で見ると高崎、小山は東京、小田原と同じくらいの距離だが、
どうも2倍か3倍くらいの時間がかかりそうだ。
丁寧に歩くように走り、停車駅ではゆっくりお茶でも楽しむように脚を休め、
よっこらしょと動き出し、進んでいく。
なんかこういうの大好きだ。
田舎に生まれ、田舎の蜘蛛の巣に絡め取られるような人間関係がいやでいやでしょうがなくて都会に出たのだが、
定年後はこんな所で、と思わないではない。
が、住めば都じゃなくって、
住めば牢獄に違いない田舎の町は、
やっぱり住むところとしての選択肢からは外れるだろう。
さて、両毛線はゆっくりゆっくり進んでいく。
駅に停まって。行き違いの列車を待つが、それがなかなか来ない。
もう、ダイヤも随分と乱れているようだ。
前後の見境無く飛び出してきたものだから、時刻表が手元に無く、
はっきりとは確認できないが。
と突然、運転手の放送があった。
車掌が倒れて救急車の到着を待ちます。しばらくこのまま停車します。
5分、10分、15分。ひょっとしたら20分くらい待っただろうか、
救急車が到着し、車掌さんも無事搬送されたようだ。
再び運転手から放送があり、車掌無しでは運行できないので、
後続列車に乗り換えて欲しい、ついては40分ほど待って欲しいというのだ。
混んでいて座れなかったらどうしよう、などとふと思ったが、
もちろん杞憂に終わった。
ローカル線ってこうやって動いているんだと改めて思った次第。
ただ、これではとてもじゃないが人件費もまかなえていないんじゃないか?
もう線路があって、古ぼけた車両があって、
ひょっとしたら長年勤めている社員がいるから動かしているだけで、
車両がどうにも動かない、線路も維持するのは大変だ、
駅舎も雨漏り、社員は定年、という段になると、
廃線になってしまいそうだ。
それはともかく、乗り換えた列車も、丁寧に丁寧に舐めるように進む。
駅に止まると、背中に背負った籠を下ろし、ふーっと息を継ぎ、
ゆっくりお茶を飲んで、さあ、もう一丁、一仕事、
と言う感じで徐に小山に向かう。
が、小山についてみたら、新幹線も含めて全線ストップ。
運転再開の見込みは一切立たない。
駅員から、駅の周りのホテルも全部満室。この駅構内で待つ以外に無いと言われた。
万事休す。
キオスクで本を2冊ほど買って、1時間ほど、
どうしようと思いつつも腹をくくってコンコースでうろうろしていたところ、
高崎駅まで1編成だけ運行しますと言う放送があって、
前後の見境無く高崎に向かった。
数時間、ちょっと時間の感覚がないのだが、3時間ほど?かけて高崎に着いたのは0時直前だった。
改札のところでどこかホテルありますか、と訊いたところ、
ホテルリストを渡された。
一度来たことがあったので、あ、このホテルは以前泊まったところだというホテルを見つけてそこに行った。
が、満室。 もう1軒、その近くのホテルにも行ったが、ここも満室、
恐らく今日はどこも空いていないと言われ、
駅に戻った。
『えっ?! 満室ですか?』
と言われて、向こうもあわててばたばたし始めたが、
『横浜に帰りたいんですけど、列車は動いていませんよね?』と訊いたところ、
『30分(いや20分だったかな?)後に東京行きの臨時を走らせます』と。
渡りに船と言うか地獄て仏というか、ホームに行った。
まだ乗車できなかったが、
心穏やかに扉が開くのを待ったのだった。
こうやって明け方7時頃だったろうか、家に着いたが、
小山で買った本がどこに行ったのか行方不明だ。
おまけにそのタイトルも思い出せない。
コメント
本を読む体力はありません^_^;