乗り物が好き。

 バスでも車でも鉄道でも。
 
 交通公社(JTB)に勤めていた伯父がお下がりでくれた時刻表を眺めながら空想の旅を小学生の頃からやっていた。

 ただ、時刻表だけ、というタイプではないのでのめり込んだわけではない。

 だけど○○1号と○○3号が同じ車両の使い回しと言うようなことを見つけてしまって(今思うと当たり前の事なんだが)、

大人の世界を垣間見たような気がした。

 これは何編成で何便をこなしているな、

などと小学校高学年から中学校にかけて楽しんでいた(その話をかみさんにすると、まるでゴキブリを見るかのような目付きで見られた)。

 だが、のめり込むのも、そこまで。

 自分で一応『分かった』というところになると、

そこで満足してしまう。

 高校時代に英語にのめり込んだんだが、

浪人した最初のテストで、当時最強と言われたS予備校で(時代が違うが東大に数百人合格していた)1桁の成績を取ってしまって、

もうこれで良いやサヨナラねとなってしまった(本当はそこからなんだろうが)。

 とはいってもそこまで行ったのは(受験)英語だけで、

疑似テツ、疑似テニス、疑似カメラ、疑似文学、疑似学者、疑似夫、疑似親、疑似息子 … … …。

 ただ、取り分けテツは、やりたい気持ちが低周波の音のように消え去ることなく続いていた。

 で、心身共に解放されたこの夏から、

再開と言うか、実質初スタートを切ろうと18切符を買っていた。

 そして昨日、そうか、もう使えるのかと気づいて慌てて出掛けた訳だ。

 豊橋から飯田線ルートは、昨日の出発時間では遅すぎて帰ってこられない。

 本数が多く、スピードの早い東海道線。

 そう決めて、いつものドトール(日曜は8時開店)に時刻表と18切符を持ち込んで、名古屋できしめんをと往復することにした。

 もう少し先まで行けたが、まあ初日はこの辺かと思った訳だ。

 今、北海道をやりたいと思っているのだが、

母の満州旅行との関係でちょっと難しいかも知れない。

 いずれにせよ楽しい一日だったがきしめんではなくオムライスになってしまった

(おまけに食べてる最中に以前出張で来たとき食べた事がある事に気付いた)。

 

※ 赤坂憲雄『東北学/忘れられた東北』(学術文庫)を読み始めた。不勉強でまるで馴染みが無い本だったのだが、物凄い本の予感がする。
 

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