義母が『お父さん大変』と泣きそうな声でリビングに入って来た。

 『今日頂いたお小遣い(毎月10日前後に3万円ずつ渡す)をしまおうとしたら、どこにも無いんです』。

 そのお金を上着のポケットに入れたはずで、

いつも頂いたものを入れる引き出しに入れようとしたのは覚えているのに、

無い。ほらここの引き出し。

 もうボケてしまって生きていても仕方がない。

 死なせて下さい。

 滑って転んで骨でも折れてしまえば、死んでしまえるのに』

と、号泣しながら訴える。

 『死のうと思っても簡単には死ねませんよ。

 それより必要ならまた銀行からおろして来ますから』と言ったのだが、

涙を流して、死にたい、死にたいと繰り返すので、

隣の義理の従姉妹を呼ぶ。

 そして今は、そのもう死にたいと言うのを何とか慰めて出て来たところだ。

 駅で切符を買おうとしたら、右のポケットにお札がある。

 え、犯人は俺?

と電車に乗ったが、もしかして本当にこれが義母のためにおろして来たお金だと思うと、

気が滅入る。

 が数えて見ると2万5千円しかない。

 1万円1枚、5千円2枚、千円10枚で3万円渡す事になっているのだが、

手元にあるのは25000円だ。

 電車の中でつらつら考えるに、

手持ちで処理しようとしたが、

(5000円足りないけど、明日渡します等と)、

説明が面倒なので(義母は耳が遠いので説明に多大な苦労を要するのだ)、

銀行に下ろしに行った事を思い出した。

コメント

nassie
2013年4月14日18:06

ひょっとしたらコメントを頂いたのに、本文を書き換えたりしている内に消してしまったかも知れません。
もしもコメ付き日記を消してしまったのであれば、どうかお許し下さい。
重ねて、再度コメントを頂けると大変有り難く存じます。

ミハーハハ
2013年4月15日0:29

なっしー様死ぬのってたいへーん、ですね。両親見送って思いました、
両親とも持病はありましたが入院は断然拒否で、ふたりとも自宅でずーっとみていました。

私も超たいへーん、でしたが死ににいくのも大変だなぁなんておもいましたよ。

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