出藍の誉れ

2013年3月27日 日常
 家でゴロゴロ惰眠を貪っていたら、中国人の教え子から電話。

 博士論文がある賞を受賞した。今日表彰式なので出席して欲しいと。

 えっ?とちょっとラフにジャケットを来て(勿論ノータイ)出掛けた。

 彼女は学部から日本で勉強し、修士から面倒を見始めた。

 努力家だが切れ者ではない。

 学部の時からずっと同じテーマで研究を続けて来た。

 今回の審査員に知り合いが入っていたが(狭い世界なのでそんなこと普通のことだが)、圧倒的な評価での受賞だったと誉めてくれた。

 早速、出版したいので、と出版の話も具体化する。

 彼女はある大きな企業の法務部に就職が決まっている。

 ここでも、日本の法務部に席を置きつつ上海事務所での法務も取り扱って欲しいと言われているそうだ。

 少なからずいる留学生の中で幸せを独り占めしているような感じだが、

アドバイスを真正面から受けとめ、とても素直で、真面目に愚直に努力する。

 同時受賞のもう一人の方が霞んでしまうほどでちょっと気の毒だった。

 努力は能力を凌駕するが、

青(受賞した院生)に出られて藍(なっしー)は青くなっている。

 青くなった藍は青と同じくらい青いだろうか?

 例えそうであったとしても誉められた事では無い。

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