搭乗しようとエールフランスのチェックイン機の前に立った。
自動チェックインにちょっと戸惑いながらパスポートを置き、出発日、出発空港、到着空港など入力していたら、
突然『危険な?(はっきりした文言は忘れたが)操作がされたので手続きを中止します。係員を呼んでください』
というメッセージが出て、パスポートが吸い込まれてしまった。
ところが係員を呼ぼうにも近くに地上係員はいない。
チェックイン機から一番遠くのカウンターに、数名の係員がいるだけだ。
数分(と思ったが恐らく30秒か1分だろう)待ったが誰も来る気配がないのでカウンターの所まで行ったところ、
係員は他の乗客にかかりきりで、なかなか手が離れそうにない。
パスポートが心配でとりあえず帰ったら、飲み込んで止まっていた機械も動いていて、もちろん私のパスポートは無い。
青くなった。実際に青かったかどうかはともかく、血が引くように感じだ。
とっさに、どうやってストラスブールの先生に連絡を取ろうかと考えた。
と、ある男性が
『これ。あなたのではありませんか?』
とパスポートを返してくれた。
ちょっと時間がずれて彼が警察にでも届けていたらすべてが終わりだった。
恐らく空港に届けてくれただろうから戻ってきたと思われるがいずれにしても間一髪、危機一発だった。
パスポートを閉じたまま入れるべきなのを、写真があるところを開いて入れたためらしいが、
間違った操作をしたら先に進まないで、
「パスポートを閉じてもう一度お入れください」
とでも言ってパスポートを返すのがフェイルセーフというものだ。
設計に大いに問題がある。
これが前座で、お土産にちょっと大きな箱の土産物を(近所で売っているとてもおいしい味海苔)いくつか買って来ていたのだが、
これが機内持ち込みの大きさを超えるというのでもう一度バチバチっと火花が飛んだ。
その超過料金が、軽いが図体のデカい土産物より高いというのでまたバチバチ。
前座の猿芝居が(どころか本当は重大な悲劇となるところだった)がなければなんということはないのだが、
もともと気短ななっしーさんは歳とともに以前にも増してすぐ沸騰する瞬間湯沸器になっている。
もう相手が何を言っても一つ一つ言いかえし、相手の3倍くらいの言葉を浴びせかける。
もう、2度とエールフランスには乗らない、と言いおいて飛行機に乗った。
ぷんぷんしながら搭乗し自分の席のところに行ったら、客室乗務員が、
『この方(男性)がお友達(女性)と隣り合わせで是非にとおっしゃっているので、ビジネスなんですが席を替っていただけませんでしょうか』
と言う。
公費出張はともかく自費で(あ、でも研究費なので公費か)ビジネスに乗ったことのない貧乏学者は、
『はい、はい。結構ですよ』
と悔しいながらもエールフランスの軍門に下ってしまったのだった。
ただ、それにしてもあのチェックインマシーンと数名のエールフランスの地上係員はどうしてくれよう。
苦情申し入れ用の用紙と封筒をもらっているので、そのうち送るつもりだが、何しろこちらに来て、時間はあるがネットはなかったので、超大作の苦情の手紙が書紙の上に書かれている。
※ しばらくネット環境が芳しくなくてご無沙汰していました。やっと使えるようになり、第一報をお送りします。
今日はこちらの修士論文の審査に立ち会い(と言っても聴衆として試験官の後ろに座って見ているだけでした。けちょんけちょんにやり込められる女子学生がいて可哀そうでしたが、餡子に練乳をかけたような大甘なっしー先生でも不合格の出来でした)、面白い経験をしました。
※※ ふと見ると50000アクセス近い。えっ?!
始めたのはこの前のフランス留学に出発した時。まあ文字通りのフランス滞在日記のつもりで書き始めた。つまらない日記にお付き合いいただきありがとうございます。そのフランスから帰国してカミさんを亡くし、自分でも一気に老け込み、昼に何を食べたか咄嗟に思い出せないこともしばしば。そのうちアクセルとブレーキを踏みちがえるようになりそうだ。定年になったら退職金を持ってこっち(アルザス)に来ようかなと半ば本気で考え始めたが、健康保険が心配だ。いや、むしろ定年までもつか。でもそれの方がいろんなところに迷惑かけないで済むか等々。老いるということはこういうことか、と思う日々。
自動チェックインにちょっと戸惑いながらパスポートを置き、出発日、出発空港、到着空港など入力していたら、
突然『危険な?(はっきりした文言は忘れたが)操作がされたので手続きを中止します。係員を呼んでください』
というメッセージが出て、パスポートが吸い込まれてしまった。
ところが係員を呼ぼうにも近くに地上係員はいない。
チェックイン機から一番遠くのカウンターに、数名の係員がいるだけだ。
数分(と思ったが恐らく30秒か1分だろう)待ったが誰も来る気配がないのでカウンターの所まで行ったところ、
係員は他の乗客にかかりきりで、なかなか手が離れそうにない。
パスポートが心配でとりあえず帰ったら、飲み込んで止まっていた機械も動いていて、もちろん私のパスポートは無い。
青くなった。実際に青かったかどうかはともかく、血が引くように感じだ。
とっさに、どうやってストラスブールの先生に連絡を取ろうかと考えた。
と、ある男性が
『これ。あなたのではありませんか?』
とパスポートを返してくれた。
ちょっと時間がずれて彼が警察にでも届けていたらすべてが終わりだった。
恐らく空港に届けてくれただろうから戻ってきたと思われるがいずれにしても間一髪、危機一発だった。
パスポートを閉じたまま入れるべきなのを、写真があるところを開いて入れたためらしいが、
間違った操作をしたら先に進まないで、
「パスポートを閉じてもう一度お入れください」
とでも言ってパスポートを返すのがフェイルセーフというものだ。
設計に大いに問題がある。
これが前座で、お土産にちょっと大きな箱の土産物を(近所で売っているとてもおいしい味海苔)いくつか買って来ていたのだが、
これが機内持ち込みの大きさを超えるというのでもう一度バチバチっと火花が飛んだ。
その超過料金が、軽いが図体のデカい土産物より高いというのでまたバチバチ。
前座の猿芝居が(どころか本当は重大な悲劇となるところだった)がなければなんということはないのだが、
もともと気短ななっしーさんは歳とともに以前にも増してすぐ沸騰する瞬間湯沸器になっている。
もう相手が何を言っても一つ一つ言いかえし、相手の3倍くらいの言葉を浴びせかける。
もう、2度とエールフランスには乗らない、と言いおいて飛行機に乗った。
ぷんぷんしながら搭乗し自分の席のところに行ったら、客室乗務員が、
『この方(男性)がお友達(女性)と隣り合わせで是非にとおっしゃっているので、ビジネスなんですが席を替っていただけませんでしょうか』
と言う。
公費出張はともかく自費で(あ、でも研究費なので公費か)ビジネスに乗ったことのない貧乏学者は、
『はい、はい。結構ですよ』
と悔しいながらもエールフランスの軍門に下ってしまったのだった。
ただ、それにしてもあのチェックインマシーンと数名のエールフランスの地上係員はどうしてくれよう。
苦情申し入れ用の用紙と封筒をもらっているので、そのうち送るつもりだが、何しろこちらに来て、時間はあるがネットはなかったので、超大作の苦情の手紙が書紙の上に書かれている。
※ しばらくネット環境が芳しくなくてご無沙汰していました。やっと使えるようになり、第一報をお送りします。
今日はこちらの修士論文の審査に立ち会い(と言っても聴衆として試験官の後ろに座って見ているだけでした。けちょんけちょんにやり込められる女子学生がいて可哀そうでしたが、餡子に練乳をかけたような大甘なっしー先生でも不合格の出来でした)、面白い経験をしました。
※※ ふと見ると50000アクセス近い。えっ?!
始めたのはこの前のフランス留学に出発した時。まあ文字通りのフランス滞在日記のつもりで書き始めた。つまらない日記にお付き合いいただきありがとうございます。そのフランスから帰国してカミさんを亡くし、自分でも一気に老け込み、昼に何を食べたか咄嗟に思い出せないこともしばしば。そのうちアクセルとブレーキを踏みちがえるようになりそうだ。定年になったら退職金を持ってこっち(アルザス)に来ようかなと半ば本気で考え始めたが、健康保険が心配だ。いや、むしろ定年までもつか。でもそれの方がいろんなところに迷惑かけないで済むか等々。老いるということはこういうことか、と思う日々。
コメント
あれこれの試練の果てにご無事に到着なさって良かったです。なっしー様の日記にどういう経路でたどり着いたのかは忘れてしまいましたが、極々最初からのなっしー読者の一人だと思います。「なっしーの日記」のファンのためにもずっと書き続けてくださいね。
2011年3月30日。タクシーを呼んでなかなか来ず、大慌てで成田クスプレスに乗ったこと、パリのTGVの改札の前で荷物を開いたことを書いたのではないかと思います。
パリ郊外の素敵なホテルに泊まったことが昨日の事のようです。ほとんどアクセスがなくて自分で他人に成りすまして(もう一つアカウントを取って)アクセスを増やそうかと思ったことがありました。
段階の世代って点取り主義なんですよね。上の世代は物取り主義、下の世代は飽食の世代。
ビジネスクラスだなんてラッキーでしたね。
これからの旅もいいことが続きますように!
リンクさせて頂きましたので
どうぞ宜しくお願い致します。
稼いでいる人は稼いでいるんですが、ま、台所の隅のゴキブリみたいに大学の墨のほうでごそごそっと。