夕食が待ち遠い
 るるが頻りに吠えると思ったら、
  
寒空の中、義母が隣の従兄の家との庭の境界に立っていた。 

 夕食の弁当を待っていたのだ。

 この従兄は一時義父母の養子になっていたことがあって、

何かと世話をしてくれる。

 かみさんもお兄ちゃんと呼んでいた。

 毎夕食を、温かい物が良いだろうと届けてくれる。

 もちろん多少のお礼はしているが、

義母の夕食を考えなくて良いのは助かる。

 長女は午前様、次女も日付が変わる頃帰って来る。

 使い物にならない次男となっし―氏では手に余る。

 それはそうと、何分間庭に立っていたのか。

 楽しみはこの夕食だけかと思うと少し寂しいが、

つい数年前まではせっせと編み物をして家中のセーターを編んでいた。
 
 庭仕事もついこの間までせっせとやっていた。

 ただ、この旺盛な食欲はまだまだ生きる力に衰えがない事を示しているだろう。

 最近のなっし―氏はあんまり食べたいものが無い。

 トルコ旅行にかこつけて美味しいトルコ料理を立て続けに食べた者の言うことではないが、

食べたいと言う欲求が感じられない。

 やりたいこと、やっていることはいくつかあるが、

自転車、写真、鉄道旅行。

 本気になれるのは果たしてどれ?   

 ※ 以前DNに書いたと思うが、伯父がJTBに勤めていて、小学生の頃からお下がりの時刻表で空想旅行をしていた。『時刻表2万キロ』をかみさんが新聞の紹介で見つけて、おとうさんみたいな人がいるよと言った事がある。鉄道が好きなのは確かだが、勤めを持ち、家族取り分け4人の子供たちを全部私立にやった父親としては(娘の塾の送迎は6年終わるまで、息子も4年生の間は送迎していた。今思えば貴重な親子の対話の時間だったが)、時間的にも経済的にも疑似テツ止まりが精一杯だった。末娘が大学3年になるのでそろそろふらっと出掛けても良いか。    

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