翌日、見舞いに行った。

 ほとんど眠りっぱなしのようだが、目を覚ますと、

『腰を打って痛いだけ。どうせなら胸を打って心臓が止まってくれれば良かったのに』

と、繰り返す。

 『おばあちゃん。胸を打って骨折でもしていたら、もっと痛いだけですよ』 

と、言うんだが、

『こんなにご迷惑をおかけして、しかも痛いだけで死ぬこともできないなんて』

と何度も何度も繰り返すのだった。

 
 医師の説明だと、

『特に何も悪いところは無い。腰が痛いようだが、これは打ち身で、その内痛みも取れるだろう。

 ただ、今まで動いていた人が一度ベッドで寝てしまうと再び起き上がるのは難しくなるので、その覚悟だけはしておいてくれ』

とのことだった。

 あとはソーシャル・ワーカーと介護保険等の話をしてもらって、

そのうち折を見て退院と言うことだった。

 次の日、打ち合わせ。

 『介護保険の手続きに3週間ほどかかる。それが済めば、ホームヘルパーが来て、

身の回りの世話とか、お風呂とかやってくれることになる。

それまでの間こちら(病院)で面倒を見ることになるだろう。

 年齢から言って一旦寝たきりになると再び元のようになるのは難しいので、覚悟だけはしておいて』

と、同じことを繰り返された。

 その打ち合わせの真っ最中に、義母が車いすで戻って来た。

ベッドに戻る時、私にもそう見えたのだが、

車椅子から自分でベッドに乗り移って行った

(もちろん看護師さんの手伝いがあったが)のを、

ソーシャル・ワーカーの方が見て、

『いや、ひょっとしたら大丈夫かもしれませんね。今自分でベッドに行こうとしましたよね』

と言う。

 さらに、次の日(4日目)、区役所で諸手続きをしたが、

そこでも寝たきりは覚悟して欲しいと言われた。

 今朝(9月3日)、出かけるとき、長女が、

『1日でも早く退院させよう。どうせ空きベッドになるのが嫌で、3週間と言っているだけなんだから』

というので、今日その話をしに、行くつもりだ。


 ※ 徹夜明けで前期試験の採点表を事務に届けた後、今これを書いている。

 採点締め切りはとうの昔に徒過していている。

 ※※ 看護師さんに早期退院希望は伝えた。ただ今日は歩く練習もしてくれたそうだ。

 それは良いんだが、退院した方の後に入って来た婆さんが、

話してるとうるさい、とクレーム。

 耳が遠いので、大声を出さないと話出来ないので、仕方ないんだけど、5分や10分我慢しろと言うのは我が儘?

コメント

ミハーハハ
2012年9月3日14:30

なっしー様、大事に至らなくて良かったです。介護保険の手続きはぜひ早めになさってくださいね。この10年でどんどん厳しくなっています。認定調査の時は少しばかりお義母様にも演技していただきましょう。とはいえ私の母も調査の時ほどしゃっきりしてコマッタモノでしたが。

nassie
2012年9月3日15:23

しゃっきりしていると要介護の認定は下りない事もあるんですか?
まあピンピンしていたら必要ないですものね。
ただ、昼間一人で放置する事になるのが心配ですが、それは家政婦を雇えと言うことなのかな?

お気に入り日記の更新

日記内を検索