病院を変えようと相談していた。

 家族皆が少し不満を持っていた。

 ただ患者本人がそれを望まなかった。

 昔、先輩の先生(女性)から、

何でも捨てる事が出来る人なら、あなたが最初に捨てられるてるよ、

と言われたことがあるが、

そんな妻は病院を変えるのを嫌がった。

 ポイして新しいのに簡単に取り替えるのが嫌いなのだ。

 しかし、子供たち、とりわけ長女はこだわった。

 そして、具体的な検討をし始めた直後に容態が急変した。

 そんな状態で転院の決断ができなかった。

 転院先の検討がすんでいなかったからだ。

 それより、捨てられない症候群の妻の気持ちも多少考えたからでもある。

 それにしても決断できなかった。

 悔いが残る。

 研究者にあるまじき楽観主義。

 客観的に冷静に判断しなければ、

常に最悪、最低を考えて物事を考えなければならない。

 今まで、何事も希望的観測を基礎に、楽観的に組み立ててやって来て、

概ねうまく回って来た。

 還暦を迎えて発想を組み直すのは難しいが。

 

コメント

ミハーハハ
2012年5月1日7:22

なっしー様

ミハーハハ
2012年5月1日18:51

すみません途中でとぎれてしまいたした。
どんなに手を尽くしても、必ず
ああすればよかった、コウスレバよかった、と思うものです。お気持ちはよくわかりますが・・・、あんまりご自分を責めないでくださいね。

nassie
2012年5月2日14:21

ミハーハハさん:いろんな意味で悔いが残ります。誰もこんなに重いと思っていなかったんでしょうが、カミさんをおいてフランスに行ったのが良かったのか、何にも言わずに良いよと言ったカミさんがどう思っていたのか、まあ、何にも言わない人なので、訊いても答えないでしょうが。

お気に入り日記の更新

日記内を検索