エラーでこんなことになっちゃいましたが、しばらく記念に取っておきます。中身は『恵方巻き』と同じものです。
 近所にすごく美味しい寿司屋があった。

 箱根駅伝にも登場する東海道の難所にあって、

旅人に振る舞う休憩用、道中用の寿司を振る舞っていたそうだ。

 そこの若旦那が支店を我が家の近所に出していた。なれ寿司、散らし寿司の類いの寿司屋だった。

 末娘の中学受験の時にこの恵方巻きがその寿司屋に初めて登場した。

 上3人はそれなりに受験に成功し、近所では受験の神様と呼ばれていたのだが、

この末娘は塾の成績も芳しくなく、神様に頼らざるを得なかった。

 その年の吉方は、東の方で、気持ちを込めて巻き寿司を食べたが、

問屋も簡単には卸してくれはしない。

 連戦、連敗。

 ご近所の方が先生をなさっている中学も受験し、その先生が監督に当たったそうだが、

娘は緊張で真っ青な顔をしていたそうだ。

 その娘も、もう大学生になった。

 節分にはいつもこの恵方巻きを思い出す。
 

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