わがふるさと「おきゃーま」を直撃し、しかもゆっくりゆっくり舐めるように通り過ぎつつある台風12号。
見慣れた景色が何度もテレビに映る。
不謹慎な話だが、非日常の世界にスリップする感覚に、
なんだかほんの少し興奮しながら見続ける台風のニュース。
なっしーは、田植時の増水した川に流され、すんでの所で助かった経験を持つ。
残念ながらその流された時のことは、はっきりと思い出すことが出来ない。
ただ、なんだか抱え上げられたシーンは覚えがあるような気がするのだが、
それは、話を聞かされて、自分で作り上げた記憶のような気もしないではない。
飛び込んで助け上げてくれた方は、5,6歳年上の、おそらく中学生くらいだったろう、近所の方。
その方はその後しばらくでリューマチに罹られ、家に閉じこもってしまわれたので、
はっきり記憶に残るようなお付き合いの覚えはない。
なっしーは、時折、これを思い出し、2人分の人生を生きなければならないのだ、と思うのだが、
もちろんのこと、そんな決意はすぐに忘れてしまって、半人分のままもう人生を終えようとしている。
屁理屈を捏ねなくても誰でも台風ニュースを漫然と見るのだろうが、
今日はとりわけ、どんよりとしつつ、聞きなれた地名や見慣れた風景をテレビで見ながら、
1日、台風とお付き合いをしてしまった、締切過ぎの原稿を放り出して。
ああ、何と軽い、無駄な人生であることか。
見慣れた景色が何度もテレビに映る。
不謹慎な話だが、非日常の世界にスリップする感覚に、
なんだかほんの少し興奮しながら見続ける台風のニュース。
なっしーは、田植時の増水した川に流され、すんでの所で助かった経験を持つ。
残念ながらその流された時のことは、はっきりと思い出すことが出来ない。
ただ、なんだか抱え上げられたシーンは覚えがあるような気がするのだが、
それは、話を聞かされて、自分で作り上げた記憶のような気もしないではない。
飛び込んで助け上げてくれた方は、5,6歳年上の、おそらく中学生くらいだったろう、近所の方。
その方はその後しばらくでリューマチに罹られ、家に閉じこもってしまわれたので、
はっきり記憶に残るようなお付き合いの覚えはない。
なっしーは、時折、これを思い出し、2人分の人生を生きなければならないのだ、と思うのだが、
もちろんのこと、そんな決意はすぐに忘れてしまって、半人分のままもう人生を終えようとしている。
屁理屈を捏ねなくても誰でも台風ニュースを漫然と見るのだろうが、
今日はとりわけ、どんよりとしつつ、聞きなれた地名や見慣れた風景をテレビで見ながら、
1日、台風とお付き合いをしてしまった、締切過ぎの原稿を放り出して。
ああ、何と軽い、無駄な人生であることか。
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