la maison des tanneurs

2011年4月13日 日常
la maison des tanneurs
子供たちがみんなでクリスマスに会いに来たとき、帰る前の晩の夕食をどうしたい、と聞いた。

 長男の嫁が、『ベック・オフ』と言いだして、食べに行った。前日に食べたばっかりだったので、ギャルソンが

『オオ!』

をウインクして迎えてくれた。

 なっしーもやっぱりベック・オフだと思って、今日食べに行ったのだが残念ながらお店が閉まっていた。

 どこか良いところはないかと、プティット・フランスをぶらぶらして探した。

 いつも閉まっているなと思っていた

maison des tanneurs

に、ドアを開けて人が入っていく。

『あれ?』

と思いながら見ていると、また入っていく人がいる。

 何だ、やっているのかと思って勇気を出してドアを開けたら、誰もいない。

 なんとなく薄暗い作りで、どうしようと思ったが、階段から人が降りてきて案内してくれた。

 定食メニューがシュークルトなのでこれを注文した。

 確かに悪くはないのだが、やはりベック・オフだな、などと思いながら食べたのだが、

ちょっとネットで探ってみると、

ここのシュー・クルトがどうやらストラスブール1番のシュークルトとも言われているようだ。

 ところで、シュークルトで一番おいしいのは、

酸っぱいキャベツ(これがシュークルト=ザウアー・クラウト)にしみ込んだ肉やベーコン、ソーセージのエッセンスなんだそうで、

肉類は出汁を取った残りかす、それがシュークルトと言う食べ物なんだそうだ。

 確かに、出汁を取られ尽くした肉類はちょっと寂しい

(本人(=なっしー)はあっさりしているのだが(自称(^_^;))、

食べるのはこってりしたものが好き)。

 これが今一つだな、と思う原因なんだろうが、それがシュークルトなのだから仕方がない。

 食事中、『オザカ』と言う音が聞こえ、あれっと思いながら聞いていると、東京、日本などなど、日本の地名がふんだんに出てる。

 カンボジャ、ベトナム、中国等々、それに『ファック(ちょっといやらしく聞こえるが学部=faculute(ファキュルテ)のこと )』、プロフェッサーなど、

どうやら研究者夫婦とその両親のようだ。

 帰り際に、日本にお詳しいようですね、と少し話をして、『気を付けてお帰りください』と別れた。

 これを聞いていた支配人が、レジで代金を払っている時に、ガルソンのチーフを呼んで、

『このお客さんは横浜だそうだよ』と紹介した。

 チーフが

『自分は東京のトュール・ダルジャンで働いていた。家族は大丈夫なの?心配でしょう?』

と、今や日本人であると悲劇の主人公のようにあちこちで扱っくれる。

 ちなみにこのmaison des tanneursのミニチュアをクリスマスのマルシェで買ってあるので、壊さないように持って帰らなければ…。

 http://maison-des-tanneurs.com/

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