HAUT BARR城
2011年4月11日 日常 コメント (2)
何度もドライブに連れて行ってもらったカップルに最後のドライブに連れて行ってもらった。
今回はほとんど修復されていない廃城。
12世紀に作られたそうだが、その後地震で廃城になってしまったと聞いた気がするが、
ちょっと自信が無い(頼りの『ミシュラングリーンガイド』はもう送り返してしまった)。
オ・バール(HAUT BARR)城。
隣の高地にも廃城になった山城があり、自然を天然要塞にした山城時代の名残だろう。
オ・クニクスも、結局行くことができなかったサン・トディール城も同じような時代の城なのだろう。
滅ぼされ、廃城になった城跡はまさしく荒城の月。
もちろん真昼間だったので荒城の月とまではいかないが、やはり寂寥感は否定できない。
なっしーの生まれたところにも廃城の悲話が残っている。
毛利の攻撃に耐えかねた地方小豪族の城だ。
山城に追い詰められ、もはやこれまでと奥方が女官三十数名を引き連れ、
城から包囲軍中に薙刀を手に討って出て、全員討ち死にしたという話だ。
ふとその話を思い出してしまった。
山を下りてサヴェルヌ(Saverne)と言う小さな町でビール(近くのlicorneビールの直営店で)を飲んで、
アイスを食べ、三ッ星レストラン(Auberge de l’ILL)、Adidasの工場、先日のタルト・フランベのレストランの横を通って帰って来た。
Adidasはアメリカ資本だと思っていた、と言って叱られてしまった。
宿舎に着いていざ別れの時、女性の声がふと涙声になって、こちらももらい泣きしそうな別れになってしまった。
お気に入りのAOCカマンベールを渡して、A la prochaine!(また、今度ね)と別れた。
ところで、ストラスブールから40キロの所に原発がある話を先日書いたが、
これが福島より古い原発で(1970年、フランスで一番古いと聞いた)、
ストラスブールの放射線量は『今』の東京の3倍なんだそうだ。
本当に他人ごとではないと、ストラスブルジョワ(ストラスブール人)は、
福島の状況を自分のことのように心配しているそうだ。
でも、東京も本当に危ない。
みんな帰るなと言うが、家族を呼び寄せることも難しいし、
帰らなければ所領(などと大きなことは言わないが、要するに飯のタネ)を取り上げられてしまって、
討ち死にどころか餓死してしまいかねない。
あと、6日か。
今回はほとんど修復されていない廃城。
12世紀に作られたそうだが、その後地震で廃城になってしまったと聞いた気がするが、
ちょっと自信が無い(頼りの『ミシュラングリーンガイド』はもう送り返してしまった)。
オ・バール(HAUT BARR)城。
隣の高地にも廃城になった山城があり、自然を天然要塞にした山城時代の名残だろう。
オ・クニクスも、結局行くことができなかったサン・トディール城も同じような時代の城なのだろう。
滅ぼされ、廃城になった城跡はまさしく荒城の月。
もちろん真昼間だったので荒城の月とまではいかないが、やはり寂寥感は否定できない。
なっしーの生まれたところにも廃城の悲話が残っている。
毛利の攻撃に耐えかねた地方小豪族の城だ。
山城に追い詰められ、もはやこれまでと奥方が女官三十数名を引き連れ、
城から包囲軍中に薙刀を手に討って出て、全員討ち死にしたという話だ。
ふとその話を思い出してしまった。
山を下りてサヴェルヌ(Saverne)と言う小さな町でビール(近くのlicorneビールの直営店で)を飲んで、
アイスを食べ、三ッ星レストラン(Auberge de l’ILL)、Adidasの工場、先日のタルト・フランベのレストランの横を通って帰って来た。
Adidasはアメリカ資本だと思っていた、と言って叱られてしまった。
宿舎に着いていざ別れの時、女性の声がふと涙声になって、こちらももらい泣きしそうな別れになってしまった。
お気に入りのAOCカマンベールを渡して、A la prochaine!(また、今度ね)と別れた。
ところで、ストラスブールから40キロの所に原発がある話を先日書いたが、
これが福島より古い原発で(1970年、フランスで一番古いと聞いた)、
ストラスブールの放射線量は『今』の東京の3倍なんだそうだ。
本当に他人ごとではないと、ストラスブルジョワ(ストラスブール人)は、
福島の状況を自分のことのように心配しているそうだ。
でも、東京も本当に危ない。
みんな帰るなと言うが、家族を呼び寄せることも難しいし、
帰らなければ所領(などと大きなことは言わないが、要するに飯のタネ)を取り上げられてしまって、
討ち死にどころか餓死してしまいかねない。
あと、6日か。
コメント
こんなニュースが。
NHKニュースのWEBページにありました。
『内』引用させて頂きました。
『仏 原発の町で閉鎖訴える集会
4月11日 8時28分
福島第一原子力発電所の事故を受けて、アメリカに次ぐ世界2位の原発保有国フランスでは、国内の原発の閉鎖を訴える抗議集会がフランスで最も古い原発がある町で開かれました。
抗議集会が行われたのは、フランス東部のドイツとスイスとの国境に近い町、フェッセンハイムです。この町には、1977年に操業が開始されたフランスで最も古い原発があり、10日、この施設の前で抗議集会が開かれました。集会にはフランスをはじめドイツやスイスから合わせて数千人が集まり、横断幕やプラカードを掲げて原発の危険性を訴えたり、原発の閉鎖を呼びかけるメッセージを風船にくくりつけ、平和のメッセージとして空に飛ばしたりしていました。集会に参加した女性は「福島県の事故は、原発の近くで暮らす私たちにとってぞっとするような事故でした。原発は今すぐ閉鎖されなければなりません」と話していました。アメリカに次ぐ世界2位の原発保有国フランスは、総消費電力量のおよそ80%を原発に依存しています。当初、福島第一原発の事故の発生直後に行われたフランスの世論調査では、半数以上の人が原発の利用をやめる必要はない、と答えていましたが、今月初めに行われた最新の世論調査では、原発へのエネルギー依存度を減らすべきだと回答した人が80%以上に上っており、原発大国フランスで「反原発」の動きが高まっています。 』
原発漬けのフランスの方向転換は難しいと思いますが、もの凄く『お上』が強い国なので、どこかで鶴の一声で変わるかもしれません。古いものが好きなんですが、『世界一』とか『世界で初めて』と言った、新し物好きの国民性もありますので。
でも、古いものをだましだまし使うのも大好きなので、たとえ転換しても古い原発をだましだまし使い続けるでしょうが。
日本は新しいものに『換える』と古いものを捨ててしまうので、頑張れば日本の方がまだ芽がありそうですね。今なら『変えられる』。Change!