夏時間

2011年3月29日 日常
夏時間
 今週の日曜日から夏時間が始まった。

 初めてフランスで生活した20年前、子供たちが学校に行っていたので夏時間になる日はとてもナーバスになっていたが、

朝、遅刻したらダメ、と思うからナーバスになったのだが、

遅刻しても平気だということがわかってみればなんていうことはない。

 日本でも夏時間の議論が無いではないが、

一番大きな反対理由は、

『サービス残業が増える』

と言うことらしい。

 バカらしい話だ。

 だいたい企業は自分のことしか考えていない、従業員のことなんかちっとも考えていない。

 そんなことは東電を見てもすぐ分かるだろうに。

 日本的美徳だか何だか知らないが、会社従業員一体となって金儲けにいそしむ。

 美しい話だ。

 そうやって一体となって金儲けにいそしんだ結果、放射能漏れは隠すは、

事態の深刻さを隠すは、

必要な情報を隠しまくってどうにもならなくなればその範囲だけ、しぶしぶ追認するは。

 しかも、一番危ないところの作業は『関連会社』に丸投げ。  

 もちろん、個人的にいい人(良心的な人)はいっぱいいるだろう。

 ただ、会社組織そのものがダメになっているために、良心的個人が空回りしてしまう。

 どうせ、会社は会社のことしか考えないんだから、

割り切って、涼しいうちに会社に行って、陽が高いうちに仕事を終えて、

後はテニスをするなり、ビールを飲むなり、読書するなり。

 今、これを書いているのは午後6時。まだまだ陽が高い。

 夏至の頃は10時前まで明るい。

 この時間を有効に自分のために使えばいい、会社のためじゃなく。 

 決められた時間だけは身売りをするが、後は自分の時間。

 いざとなったら会社は平気で従業員を切ってしまうんだから。

 経営者たちのほとんどはのほほんと生き延びるけど。

 東電が電気を作れなくなる前に早めに抜け出した方が良いですよ、

などとと言いつつも、自分が東電社員だったら抜けられないだろうな。

 遺伝子に組み込まれてしまった日本人の悲しい性。

 獲得形質は遺伝する? 意識も含めて?

 それとも教育によって遺伝したように見えているだけなのかな? 

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