12日アムステルダムからの帰り、スキポールの駅に着く直前まで意識があった。

ふと気づくと通路に下車する人の列ができていて、『アンヴェール』と言う案内放送が聞こえたような気がした。

『アントワープですか?』とすぐ横で列に並んでいる人に聞くと『そうだ』と言う答え。

あわてて荷物を抱えて飛び降りたが、夜読もうとかばんやリュックを探したが読みかけの『金閣寺』がない。

列車で開いたのは間違いないので、哀れ、『金閣寺』は孤児になってしまった。

明けて13日。

友人のご主人が風邪らしく、寝込んだまま。

午前遅めに、街に出て、マルシェでベトナム風焼きそばを食べ、

市立劇場2回にあるデ・フォワイエという高級レストランでお茶をし、

マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館と言う小さな美術館を訪れ、早めに宿舎に帰った。

このくらいの大きさの美術館が、ちょうど良い。

昨日のアムステルダムの国立美術館・ゴッホ美術館は人も多く、展示も多くて、頭が爆発してしまいそうだ。

レンブラントがこれでもかこれでもか、と迫ってくる感じで、気圧されてしまう。
ただ、もう2度と来ないかもしれないと思って、頑張った成果が『金閣炎上』だったわけだ。

ただ、ゴッホ美術館では、アルル以前のゴッホの作品が多く展示されていて、自分の中でのゴッホ像がひっくり返ってしまうような感じがした。

初めて足を踏み入れたオランダだが、また、訪れたいと未練を残してのお別れとなった。

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