ベルギーに
 いよいよ明日はベルギーに向かう。

 朝から荷造り(と言うほどのことはないが)をしていた。

 ふと気が付くと、スーツケースの中にあるはずのTCが無い。

 そんなに残っているわけではないので、大慌てする必要はないのだが、

先日、金曜日に旅行用に現金に換え、その残りの分が見当たらない。

 ベルギーに行くために、何時もの小さい財布ではなく、スーツケースから大きめの財布を取りだし、そこに現金を入れたのだが、

その財布にはTCが入っていたはず。

 なのに、現金がすっと財布に収まった。

 『ええっ?   あのTCはどこ?』 

 しかも、ご丁寧に、金曜日に現金化した残りのTCの番号は手帳にメモされている。

 こんなことしないのに、最近、ますます自分が信用できないものだから、メモを取った、そういえば。

 状況が少しずつ思い出されてくる。

 なのに、あのTCのことは何にも思い出さない。

 ひょっとしたら手帳のTC番号が早速意味を持つ?

 冗談じゃないぞ!
 
 なんどもスーツケースを見、財布をひっくり返し、出発の準備を進めつつ数時間。

 机を片付け、寝室を見まわし、物置部屋をひっくり返し、スーツケースを開けたり閉めたり…。

 日本時間で午前0時を迎えることになるので、スカイプ電話で連絡を取った。

 かみさんに

『もう、生きていくのが嫌になるくらいだよ』

と弱音を吐いて笑われたが、

だいたい手帳にTC番号のメモを取るということ自体がおかしい。

 慣れないことをするから神がちょっと(いや大きな?)いたずらしたんだろう。

 自分で自分を信用しないものだから、

信用されない自分が信用しない自分に仕返しをしているに違いない。

 もう一ついやなことに、時計が右腕にはまっている。

 何か忘れちゃいけないことがあったので、それを忘れないための右腕時計だ.

 忘れちゃいけないことがあったことだけはわかるが、それがいったい何だったんだろう、

とこれも笑われながら話した。

 電話を切って、あきらめて早めの夕食にした。

 何気なく、明日の荷物の再確認と思ってバギーを開いた。

 今日は何度も開いたのだが、

そういえば内っ側のファスナーを開いていなかったと思って、開いた。

 あった! 

 TCが!!

 ベルギーで現金が必要になった時のためにとTCをスーツケースに戻さず、

バギーに入れたことを思い出した。

 と、同時に右腕の時計もなんだったか思い出した。

 『あった、あった』

と、早速日本に報告し、夕食の後片付けをして、一安心。

 さあ、これで早めに寝て(まだ18時半)明日に備えようと思ったが、

さて、右腕の時計はいったい何だったんだろう?

 ? ? ?



 その後、腕時計は、

AOCカマンベールを冷蔵庫から忘れずに取り出してお土産に持って行くんだぞ、

というサインだったということも思い出した。

 これにて一件落着!

 なんて言ってたら、明日寝坊したりして… … …。

   

コメント

もりのいずみ
2011年3月7日17:22

笑っちゃいけないし、他人ごとではないから笑えないんだけど、笑っちゃいました、すみません。
私も出掛ける間際になって「あれがない!」「これがない!」はしょっちゅうです。時々娘から本気で「認知症の検査を受けてくれ」と言われます。
でも見つかった時に「なんでこんなとこに?」ということはなく、なんでそこにおいたかも同時に思いだすので、まだ検査はしなくてもいいかな~と思ってます。

nassie
2011年3月9日3:02

もりのいずみさん

私の方は検査を受けないといけない自覚も十分にありますが、帰国して落ち着いてから、と思っています。
ぺけつけられたらどうしようと思っていますが、その時はその時で
(#^.^#)

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