後出しじゃんけん
 リボーヴィレに行った。

 コウノトリが高い塔の上に巣を作っている。

 残念ながらレンズが短くて届かない(写真は精一杯のトリミングの成果。よろしければクリックをお願いします)。

 日本のように絶滅したわけではないが、

数が激減していたのがさまざまな試みで随分と増えてきているらしい。

 コウノトリは自然環境の悪化に弱いそうだ。

 彼らにとって好ましくない環境はもちろん人間や他の動物にとっても好ましくない。

 ただ、環境保護をめぐって難しいのは、厳しい環境保護政策が、

今まで環境を汚し放題汚して来たいわゆる先進国の既得権益保護になってしまいかねないことだ。

 だからと言って放置するわけにはいかない、それが難しい。


 リボーヴィレからオベルネーに回った。

 街歩き中、お菓子屋で試食をと呼び込まれて、良いようにカモにされ、

学生たちがマカロンの詰め合わせ、なっしーはクグロフを買った。

 そして、結局持ち帰ったこのクグロフが夕食となった。

 残念ながら少しう~ん?だった、

と思った。

 ところが、一晩経って朝食に食べたら、生地がカサカサになっていたのだが、

そのためか甘みが増して、俄然微妙なおいしさに変化していた。

 早合点は禁物。

 昨晩食べ残さなければ、低評価のままこのクグロフはその一生を終えることになっていたのだ。

 なっしーも長生きすれば、後世に偉大な足跡を…。

 な、ことないか(^_^.)。
 

 こうやって今日早朝、学生は帰途についた。


 あと、一月半でなっしーも帰国だ。

 研究室の中は学生達が整理してくれたそうで、そのおかげと言うかそのせいと言うか、

段ボールの山になっているんだそうだ。

 そこに、今ここにある段ボールが届く。

 想像するだにおぞましい事態だ。
 

 ところで、京大入試カンニング事件の真相の一部が明らかになってきた。

 事件直後の、識者と言われる人たちのいかにも『専門家らしい』コメントのみじめなほどの外れ方。

 要するに入学したいための単なるカンニングに過ぎないようだ。

 98,99パーセントの人はそう思っていただろうに、件の識者たちは専門家らしさを発揮しようとして大外れをしてしまい、

しかもそれをさも権威あるかのように紹介した、報道機関のバカらしさが浮き彫りになった。

 バカにつける薬が欲しい。『恥』と言う薬じゃ効かないようだ。

 が、そう言うなっしーのこのコメントも後出しじゃんけんだ。 

コメント

yasai
2011年3月4日17:56

監督した先生は気がついて居ても、怒って追い出す勇気がないのではと思います。僕も監督をしてましたが、試験中に4回もメールして気がつかない筈はありません。でも、追い出したら大問題です。見て見ぬフリをしたとおもいますが

nassie
2011年3月4日21:23

おっしゃる通りです。でも担当の先生は”気づかなかった”んですよね。
一発入試で、一生が決まる、という今の入試制度そのものが行き詰っていて、広く入学させて勉強させ、基準に行かない者は落第、退学させる(ストラスブール大学は概ね不合格率30パーセントだそうです。と言うことは3年次卒業にたどり着くのは入学者の1/3)。
他方で、2年次、3年次、ひょっとしたら4年次にも(他大学での既習の単位を認めたうえで)編入生を受け入れて、必要な教育を施して卒業まで持っていく、と言うような柔軟な制度(とそれを評価する社会的意識)が必要なのではないか、と思います。
わが社も含めて私立が多いので、うまく制度設計ができないんでしょうが。

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