ワイン街道

　フランス人の知り合いにワイン街道に連れて行ってもらった。

　『オ・クニクスブール城に行こうと思っているんだ』

と言われ、

　『この前行った』

と答えたら、

　『じゃ、近くに良い村がいっぱいあるからそれを回ろう』

と提案された。おそらく先日のミニバスツアーの村々だろうと思ったが、

何も言わずに連れて行ってもらった。

　思った通りだった。

　ところが、どの村も、この前とまるで違って見える。

　一度見ているからリラックスして見えるのかもしれないが、

『この通りをこう行って、ここにこれがあるからこっちの方から見るときれいだよ』

『次にこう回って、教会があるから、そこから、こっちを見上げるとお城がきれいに見えるから』

『で、1時間後に街の向こう側の駐車場で待っているから』　

と、地図を渡され、どこからどう見るかも指定され、

時間も限定され、そっちばかりが気になって、街の印象はすこぶる薄い。
　
　ところが、今日は何の制約もなし、一番大きいのは街を行って帰ることだ。

　この往復するだけでもこんな素敵な街だったのか、と街の印象はずいぶん違う　

（もちろん1.5往復目になるわけだし）。

　ワイン街道。先日の半分くらいの村しか見物できなかったが、　満足度は数倍。

　本当にこのどこかの村に泊まりたくなったので、

今度は電車＆バスで行ってみよう。

　ああ、良かった、良かった。

　来週、ストラスブールでワイン祭りがあるそうで、これにも連れて行ってもらうことになった。

　何とも幸せな1日だった。　　　　　　←　単純な奴　(^_^;)