ぴかっと光る一日
 14時から18時。途中休憩をはさんでだが4時間のシンポジューム。

 発表者は少しでも多く話したいと思うのだろう、早口でまくしたてる。

 そうでなくともなかなかついて行くのは難しいのに。

 知らない学生に新しく教えようと言う講義とは違って、

知っていることが前提で問題点をえぐりだすと言う口頭発表なのだから、

何が主張の核心になっているのかを把握することくらいが精一杯だ。

 ところが帰ってノートを見てみると何がどう話されたのかがよく分からない。

 残念なことに(日本ではあまり問題にされていない問題の所為もあるんだが)。  
 ただ、できない学生が授業に出る気がしなくなるというそのメカニズムとその気持ちはよく分かった。

 DNの文章と同じように、なっしーの話は回りくどくてよく分からないまま森の中をさまよった挙句、

落ちがあるはずなのだが、その落ちがもうひと回りくどいものだから、

すとんと落ちないそうだ。

 ところが毎年、ほんの数人だけ、この回りくどい話の運びにはまってしまう気の毒な学生が出てくる。

 お笑いでも、歌手でも、なんでこんな奴にファンがいるんだろうと思うことがあるが、

そんな物好きが、絶滅危惧種ではあるが、いないわけではない。

 いずれにせよ、今日は、まさしくできない学生の気分はこういう気分なんだろうな、

と思いながらの苦渋の4時間だった。

 ただ、この疲労感は使い慣れない頭を久しぶりに使った疲労感で、

運動不足の脳みそにとっては良いリハビリになったに違いない。

 あしたは、ぴかっと光る一日になる、… … はず。

 でも天気は下り坂のようだ。
  

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