使いまわしは私だけ
ドンドン

ちょっと乱暴にドアをノックする音。

開けたら

Mme:『ボンジュール!』

と掃除のおばさん。

N:『うわーお!。どうしたの?』

と思わず訊いた。(以下Mme:は掃除のおばさんN:はなっしー)

N:『久しぶり。心配してたんだ』

Mme:『また、ここで働くことになったんだ!』

N:『ブラボー!。すっごくうれしいよ。良かったねえ』

Mme:『私も!。

み~んな喜んでくれるよ。ドア開けら、あんたとおんなし、うわおーってね』

N:『いや~。ほんとに良かったよ』

Mme:『でも、今日はシーツの取り換えだけ。道具が何にもないんだ。

CROUS(寮管理組織=以前書いたが解体され、この宿舎はCROUS管理から大学直接管理に変更された)は何もかも持って行ってしまって、

掃除道具を運ぶシャリオ(ワゴン)もない。見てごらんよ』

と、道具部屋(すぐ隣だ)を開けた。

 本当にすっからかん。これじゃ仕事できない。

N:『そういえば、ファックスもないし、カード決済の道具もないし』

Mme:『電話もないんだよ。

CROUSは大馬鹿だよ。何もかもぜんぶ捨てちゃったんだ。受付の人もね。

新しく発注していつ入ってくるか。で、使いまわしは私だけ』

N:『いや、どうしてるかなあって、思ってたんだ』

Mme:『みんなそう言ってくれるよ。でも本当に「うわーお!」だよね』

と、たった今起こった出来事。

ドアのノックにもうれしさが乗っかっているかのようだった、

良かった、良かった。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索