ふたたびau pain de mon grand-pere
ふたたびau pain de mon grand-pere
 昨日は散歩をさぼってしまった。

 前日のコルマールで疲れたのだろう。

 明日頑張るから今日は良いか、といういつもの安易な言い訳だ。

 今日もどうも出ていく気がしない。 

 朝6時に目を覚ましたのに、日曜日だからと理由にならない理由で眠り直した。

 遅めに目覚め、昨日の残りで朝食を済ませたが、

『今行かないと今日また散歩さぼっちゃうぞ』

と半ば脅迫するかのようなささやきが聞こえた。

 『行こう!』

 昨日の分もと思って2時間コースを歩いた。

 川べり(本当は運河らしいが)で白鳥が死んでいた。

 この前もここで1羽死んでいるのを見かけた。
 
 その時は周りにいっぱい白鳥がいて、

『彼らは友人がすぐそばで死んでいても平気なんだろうか』

などと思ったが、今日は1羽もいない。

 周りに平気で群がっているのもちょっと抵抗がないわけではないが、

周りに1羽もいないというのも寂寥感が漂う。

 さて、帰り道、例の au pain de mon grand-pere に寄った。

 子供たちが来た時にもちょっと触れたものすごく美人の店員さんから、

バゲットを2本買った。

 ちょうど目の前で焼きたてのパンを持ってきて籠に入れたばかりだった。

 その美人店員さんが『熱い、熱い』を連発して、バゲットを渡してくれた。

 代金2ユーロを払って(小銭を財布からじゃらーっと手に出して、拾ってもらった。50円3個、20円玉1個、10円玉2個に5円玉2個だった)、

パンを受け取ったら本当に熱い。

 ジャンパーの中に入れて冷めないようにして持って帰った。

 懐が温かかった。もっと『抽象的な懐』が温かければもっと良いんだが、

いや、本物の懐が温かいのもそれなりに幸せになれる。

 せっかくなので熱くて持てないくらいのパンが冷める前にちょっとちぎって食べた、歩きながら。

 おいしい。焼きたては美味しさが3倍くらい跳ね上がる。

 もともとおいしいのが言いようがないほどおいしくなる。

 家に着くまでに、半分なくなってしまった。


※ 写真上は無残にも食いちぎられた(元)ホカホカバゲット。着いたときはまだホカホカだったが、お昼を用意をしている間に冷めた。当然だがお昼に無くなってしまった(あ、もちろん1本だけ)。

 下の写真はマルシェで昨日買って来たあぶった鴨(と焼き鳥)。下に野菜がたっぷり敷いてあってちょっと甘いとろっとしたソースが付いて来る。この鴨など調理したパックは2回か3回で食べる(4、5ユーロ位)。同じようなものを2パック買って来れば2日は(自分で用意するよりも数段)栄養バランスが取れた、しかもおいしい食事になる。

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