私たちの言葉わかる?
2011年1月22日 日常 コメント (2)
いつものマルシェで買い物。
いつものようにチャーハンを買ってというところだが、
チャーハンという前に、すでにおじさんの手がチャーハンの所に行っていた。
誘い込まれるようにチャーハンを買った。
合わせて牛肉と野菜の炒めと鴨の炒めを買った。
これで今日明日を生き延びることができる。
そして隣の八百屋さんでいつものようにバナナとみかん
(クレマンティヌと言って甘くてとてもおいしい)
とニンジンを買い、支払いを済ませたところで、
マンスターチーズがなくなっていたのを思い出して、買った。
おいしかったでしょう?と、ウインクされた。
この前買ったのをおばさんは覚えているのだ。
こちらは今日のお昼に何を食べたか忘れちゃうのに。
2週間ほど前、ちょっとかっこ良いおじさんがこの八百屋のおばさんと話をしていた。
何を買おうか考えていたら(いつも通りにしか買わないんだが、それでも一応考える)、
そのおじさんが買い物が終わって、ふとこちらを見た。
『何人?アジア人だよね?』
『あ、日本人です』
『私たちの言葉わかる?』
フランス語のことだと思って、ちょっとだけ、と答えたら、
『アルザス語がわかるの?』
と驚かれてこちらも驚いてしまった。
話そのものを聞いていなかったのもバレバレだ。
『あ、ごめんなさい。フランス語がちょっとだけ』
『私は日本語だめだけど、映画、大好きなんだ』
(日本人だろうと思って話しかけられたのがここでわかった)
と言われたので、お定まりの
『クロザワ?』と言ったら(フランス人は『ザ』と発音する)、
『ミゾグシ(同じく『シ』)、オシマ… … …』
(5,6人出てきたが他は忘れてしまった。このおじさん、かなり日本映画を見ている)
と来た。
『私もゴダール好きですよ』
と言った。
『彼は、スイス人。でも芸術に国境はないからね』
と、別れた。
アルザス語が日常会話で使われている場面に遭遇したのはもちろん初めて。
もちろん使われなければ言語として成り立たないわけだが。
テレビでも一定時間を割いてアルザス語番組が放送されているのだから
それなりに使われているとは思っていたが、想像以上に使われているようだ
(france3という地域チャンネルがそれぞれの地域での独自の放送を流している。もちろん全国共通番組が主体ではあるが)。
ところで、芸術に国境はない。
しかし、芸術は他方で、民族性、独自性、固有性といった側面をも併せ持っている。
独自であり、固有であるからこその普遍性を持つ。
生物の多様性が個々の種、個々の生物の生存の基礎となり、
個々の花や実がその種の、そしてその種の生存が他の種の、そして種全体、生き物全体の基礎になるように、
全体としての文化の豊かさは、個々の文化、個々の民族、そして個々の人の固有の個性が尊重され、豊かであってこそもたらされるものだ。
アイヌに限らず、日本にもさまざまな言語や文化が今でもまだ数多く残っているそうだ。
ぜひ、これらの言語、文化が尊重され、繁茂して大きな花、大きな実を残すようなそんな日本社会であってほしいと思う。
そういえばもう長いこと映画を見ていないが、ベルイマン健在なのかな?
※ 便利なネット検索で調べると4年前に亡くなっているんですね。
ところで最後に映画館で映画を見たのはいつだろう?
『ブーリン家の姉妹』を見ていますね、そういえば。
まるで見てないわけじゃないんだ。でも、その前は何だったんだろう?
あ、レッドクリフか。あれ? こっちの方があとかな?
ところで慢性的な睡眠不足で、暗い所に入るとすぐにzzz zzzになってしまうので映画や音楽のナマは苦手。とりわけ年取って集中力が続かなくなって一層のことに。
いつものようにチャーハンを買ってというところだが、
チャーハンという前に、すでにおじさんの手がチャーハンの所に行っていた。
誘い込まれるようにチャーハンを買った。
合わせて牛肉と野菜の炒めと鴨の炒めを買った。
これで今日明日を生き延びることができる。
そして隣の八百屋さんでいつものようにバナナとみかん
(クレマンティヌと言って甘くてとてもおいしい)
とニンジンを買い、支払いを済ませたところで、
マンスターチーズがなくなっていたのを思い出して、買った。
おいしかったでしょう?と、ウインクされた。
この前買ったのをおばさんは覚えているのだ。
こちらは今日のお昼に何を食べたか忘れちゃうのに。
2週間ほど前、ちょっとかっこ良いおじさんがこの八百屋のおばさんと話をしていた。
何を買おうか考えていたら(いつも通りにしか買わないんだが、それでも一応考える)、
そのおじさんが買い物が終わって、ふとこちらを見た。
『何人?アジア人だよね?』
『あ、日本人です』
『私たちの言葉わかる?』
フランス語のことだと思って、ちょっとだけ、と答えたら、
『アルザス語がわかるの?』
と驚かれてこちらも驚いてしまった。
話そのものを聞いていなかったのもバレバレだ。
『あ、ごめんなさい。フランス語がちょっとだけ』
『私は日本語だめだけど、映画、大好きなんだ』
(日本人だろうと思って話しかけられたのがここでわかった)
と言われたので、お定まりの
『クロザワ?』と言ったら(フランス人は『ザ』と発音する)、
『ミゾグシ(同じく『シ』)、オシマ… … …』
(5,6人出てきたが他は忘れてしまった。このおじさん、かなり日本映画を見ている)
と来た。
『私もゴダール好きですよ』
と言った。
『彼は、スイス人。でも芸術に国境はないからね』
と、別れた。
アルザス語が日常会話で使われている場面に遭遇したのはもちろん初めて。
もちろん使われなければ言語として成り立たないわけだが。
テレビでも一定時間を割いてアルザス語番組が放送されているのだから
それなりに使われているとは思っていたが、想像以上に使われているようだ
(france3という地域チャンネルがそれぞれの地域での独自の放送を流している。もちろん全国共通番組が主体ではあるが)。
ところで、芸術に国境はない。
しかし、芸術は他方で、民族性、独自性、固有性といった側面をも併せ持っている。
独自であり、固有であるからこその普遍性を持つ。
生物の多様性が個々の種、個々の生物の生存の基礎となり、
個々の花や実がその種の、そしてその種の生存が他の種の、そして種全体、生き物全体の基礎になるように、
全体としての文化の豊かさは、個々の文化、個々の民族、そして個々の人の固有の個性が尊重され、豊かであってこそもたらされるものだ。
アイヌに限らず、日本にもさまざまな言語や文化が今でもまだ数多く残っているそうだ。
ぜひ、これらの言語、文化が尊重され、繁茂して大きな花、大きな実を残すようなそんな日本社会であってほしいと思う。
そういえばもう長いこと映画を見ていないが、ベルイマン健在なのかな?
※ 便利なネット検索で調べると4年前に亡くなっているんですね。
ところで最後に映画館で映画を見たのはいつだろう?
『ブーリン家の姉妹』を見ていますね、そういえば。
まるで見てないわけじゃないんだ。でも、その前は何だったんだろう?
あ、レッドクリフか。あれ? こっちの方があとかな?
ところで慢性的な睡眠不足で、暗い所に入るとすぐにzzz zzzになってしまうので映画や音楽のナマは苦手。とりわけ年取って集中力が続かなくなって一層のことに。
コメント
いつもアップして下さる素敵なお写真を楽しみにしています。
今日のこの写真は何屋さんのですか?
イングマール・ベルイマンの映画と言えば『サラバンド』が一番記憶に新しいのですが、たぶんそれが最後の作品だったと思います。
『ブーリン家の姉妹』のナタリーポートマンを観た時、あの『レオン』に出ていたマチルダだと分かってびっくりしました。最近、とても活躍していますね。
コルマールは町が火事で焼かれていないらしくて16,17世紀の建物がそのまま残っています。その1画のお店でした。一つお店舗が売りに出ていましたよ。いかがですか?
ところでナタリーポートマン。もの凄い存在感でしたね。