災難は忘れた頃にやって来る
宿舎の少し手前。

前をちょっと小太りの(控えめに言っている)女性が歩いていた。

道路の右端、建物に沿ってだ。

追い越そうと思うが、追い越したら直ぐ前を横切って入り口ドアの方に行かなければならない。

どうしようか、迷っていた。

と、突然、その『控えめ』の女性が立ち止まった。

本当にぱたっと、と言うかばたっとといった方が良いような、そんな立ち止まり方だ。

後をつけられたと思ったに違いない。

追いついて来たのが、追い越さないでずっと後ろを歩けば、確かに気持ち悪い。

が、こんなにあからさまに警戒心を見せられるとは、予想外の展開だった。

後ろからの足音は確かに良く聞こえるので、

自分でもふと気づくとスピードを(ごくゆっくりと)落としてやり過ごさせることも無いではない。

ただ、確かに考え事をしたり、

何かに気をとられると散漫になる。

気をつけなければならないな。

今日、本務校の学生から、『来年度、交換留学のアプライをしたい。

付いては語学研修で来月ストラスブールに行くので、話を聞きたい』

と言うメールが転送されて来た。

『ストラスブールは治安が良くって人が親切だから』

と帰ったら返事をしようと思っていたばかりだが、

うかつに安全だなんぞと言って、学生の警戒心を緩めるようなことをしてはいけないぞ。

少なくともフランス人はそれだけ注意をしている、ここ、ストラスブールでも。

でも、良い教訓だった。これは、忘れずに伝えておかなければ。


災難は忘れた頃にやって来る。

気を緩めると足許を掬われる。


※ 相変わらず腰が痛い。歩けないほどではないが、何かの拍子にまた歩けなくなりそうだ。カミさんにサポーター送ってくれと頼んだら、長男夫婦が来た時に、家中のものをなっしーの留守の部屋に放り込んだために、どこにあるか採掘困難だ、と言われてしまった。
 嗚呼(と書いたとたんに『花の応援団』 を思い出してしまった)。


-- 文書の文字数 --
文字数624
文字数(空白なし)624
漢字155 (24%)
ひらがな372 (59%)
カタカナ38 (6%)
英単語1
Unicode字0
40字行数(概算)66 (原稿用紙 4枚)

コメント

yasai
2011年1月12日8:31

南河内大学 青田赤道が大好きでした

nassie
2011年1月12日18:10

物凄く強烈な印象で、何年も連載されていたような気がしていましたが、ネットで見てみると連載は凄く短いんですよね。びっくりしました。

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