ボンジュール・ムシュー・ル・プロフェッサー 
ボンジュール・ムシュー・ル・プロフェッサー 
 子供たちの旅行も最終日。

 チェック・アウトが 11時なので、10時半にホテルで待ち合わせることにした。

 朝のパンを買うパン屋の場所を教えておいた。

 いつもはクロワッサン・ナチュール(普通のクロワッサン)しか買っていなかったが、

子供たちは、ショコラ入りのクロワッサンやら、砂糖をまぶしたのやら、

いろんなのを買って楽しんだそうだ。

 『きれいなお姉さんいたでしょう?』と聞いたら、

そのお姉さんと遊びながらパンの買い物をしたそうだ。


 お昼はホテルの直ぐ近くのレバノン料理。この前ある先生に連れて行ってもらったところ。

 『ボンジュール』と入って行って、

 『この前Q先生と来たんだけど』というと、

『もちろん覚えていますよ。ボンジュール・ムシュー・ル・プロフェッサー』

(最敬礼、とまでは行かないが、日本では『センコー』と呼ばれ、風前の灯の先生族も、フランスではもう少し社会的地位が高いようだ)

 と愛想良く迎えてくれた。



 『まだちょっと早いので3~40分後に来ます』と言ってマルシェ・ド・ノエルに行った。

 そういえば自分ではマルシェで何も買っていなかった。

 アルザス風の家を形どった、焼き物の家のミニチュア。

 ストラスブール風、コルマール風、○○邸、××邸等々いろんな家がある。

 家を集めて、このミニチュアで街を再現できたら面白いだろうな、とふと思う。

 結局プティット・フランスにある家を購入。67ユーロ。豪邸だが、本物は670万ユーロで買えるかな?

 豪邸を購入後、レストランに戻った。



 『何をどう注文すればいいのか分からないんだけど』というと、

 『この前、Q先生が食べてたので良い?

 あれを2人前出すから5人で分けて食べて お腹いっぱいになったらストップしてくれればそれでいいから』と(最初から2人前を5人でと向こうからの提案。しかも適度にオーダーストップとは)。


 最初はスープ。いろんな香辛料が入ったスープ。どろっとした、豆のスープだが、さまざまな香辛料の独特の味と香り。

 『何が入ってるんだろうね』と言いながら、『不思議に美味しい』と食べた。

 野菜のサラダを薄いパン生地にはさんで食べる。『何だろう、この刻んだ野菜?』と言いながら。

 美味しい。この辺で結構もうそろそろいい感じの腹具合。

 焼いたお肉を同じくパン生地で食べる。焼肉団子のパイ包みと、とりあえず名づける。

 何のお肉だか分からないが、このお肉がカリカリに焼かれていてこれも不思議に美味しい。
 
 次は、上下を小麦粉(と思われる)でぱりぱりと焼いた生地にはさんだ、お肉とポテトのお好み焼き風。

 この生地が、またカリカリとしていて凄くおいしい。

 不思議な味と食感。もちろん、お好み焼きの中身も美味しい。

 ここでオーダーストップ。2人前を5人で食べてお腹いっぱい。

 『全部不思議な味だったけど、全部不思議に美味しかったね』

 『中東に行きたい、レバノンに行きたい』

 『トルコに行きたい』

 『それにしても美味しかったねぇ』

 『でも不思議な味だったよね』… … …。

 猛烈おっかさんと呼びたくなるおばさんに

『Q先生によろしくね』と言われながら、レストランを後にした。  

※ 下の写真が67(0万)ユーロの豪邸。



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