オベルネー

2010年12月30日 日常
オベルネー
子供たちが来て4日目。

 午前中、買い物を済ませてお昼は星つきレストラン。

 緊張する。

 注文もぎこちない。何をどうしてよいやら。

 隣の家族は、ギャルソンたちと爆笑(談笑より一段上)しながら食事を進めている。

 すごく寛いだ雰囲気だ。

こちらは緊張しながら定食メニューを注文。中身が分からないまま。

 フォアグラのパテが出てきた。美味しい。ただ、ひょっとしたら冷凍かな?

 舌触りにざらっとしたものが残った。

 蛙の脚だと思われるものが出てくる(ミシュラン・グリーン(旅行)ガイドによるとここのお得意料理だそうだ)。

 美味しい。凄くおいしい。

 女性陣には中身を内緒で食べた。

 最後は子羊のソテー。これも。

 お皿が京都の寺院の廊下のようになるまでパンでソースをふき取った。

 ただ、慣れない高級レストランなので、緊張のしっぱなしの3時間だった。

 昼食後、大急ぎでオベルネーに向かう。

 一月前、車で連れて行ってもらったワイン街道の町に電車で。

 『寒い。寒い』と言いながら街を1周。クリスマスマルシェでヴィネガーの味見。

 パテの味見。あっという間に3時間ほど経ってしまって、駅に向かった。

 18時44分発。20分ほど寒い待合室で待った。

 ふと電光掲示板を見ると、乗る予定の電車の次の電車は06時41分発。

 えっ?!

 終電?

 時刻表を見ると後4本ある。えええっ?

 時刻表の片隅にずらずらっと並んだ注意書きの中に『12月24日~1月2日までについては電話もしくは駅で』

と書いてある。すんでのところで足止めになるところだった。

 実は夕食をオベルネーでとってもいいなと思っていたのだが、そんなことしていたら、氷の町に冷凍されてしまうところだった。 
 
 ストラスブールに無事帰り、夕食どうしようと聞いたら、

長男の嫁が、『ベッコフ』。

 昨日のレストランに行った。

 『おやおや』

 『いや、日本に帰る前にもう一度ベッコフ食べたいと言う人がいてね』

 昨日のギャルソンが大歓迎してくれて、

非常に美味しく食べた。やはり食べなれた所が寛ぐ。

 アルコールの注文の途中でもたもたしていたら

『ご説明しましょうか?』

 と流暢な日本語で隣のテーブルの30歳前後と思われるフランス人が話しかけて来た。

 ある、研究機関に呼ばれて日本で何年間か過ごしたと言っていたが

 結局この時は役に立たなかった。

 長男の嫁によると、とてもレベルの高い研究機関で、

そこに呼ばれてくると言うのは『大変な人』なんだそうだ。

 ベッコフに始まり、ベッコフで締めくくる事になった子供たちのストラスブール滞在。

 あと、半日だが。 

 明日のお昼をどうするかまだ考えていない。  

※ 写真の建物。ロマネスク様式で一番古い部分は11世紀のものだそうだ。

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