ヴァンヌ
ヴァンヌ
ヴァンヌ
 今日はヴァンヌという町に来た。

 県庁所在地というには小さな町だが、『歩き方』によると人口6万人。なっしーの田舎と同じくらいだ。

 なっしーの田舎の町は市役所はあるが県庁は無い。

 朝、駅に着いて街を歩きながら、オフィス・ド・ツーリスム(観光案内所)は何処か若い人に聞いたら、

ついて来いと少し歩いて、この道を(と指差しながら)ず~っとまっすぐに行った突き当たりにある、と教えてくれた。

 流石人口6万人の町だけはある。親切だ。

 ところがまっすぐ行ったがそれらしいところに突き当たらないで、道が2つに別れ、分かれたところには何も無い。

 そこで、今度は二人連れのおじさんに聞いた。

 『ええっと…』とちょっと考えて、『そうだ、こっちだ』

とまたもや付いて来いと連れて行かれ、

 『そこの(道を渡ったちょっと先)建物』

 と平屋建ての倉庫のような建物を指差しながら教えてくれた。

 道が分かれて、その島になっているところに

確かにあった、倉庫が。もっとも分かれてから大分距離はあったが。

 『メルシー・ボクー』と言うと、向こうが手を出してきたので、

慌てて手袋をはずして握手した。もう一人の連れの人も手を出して来た。

 『助かった、どうもありがとう、本当に』

と言って別れを惜しむごとくして、道を渡ってその倉庫(様の建物)に行った…。

 のだが、その倉庫は閉まっていて、

しかも入り口のドアに見本市の切符売り場と書いてある。

 とっても親切なんだが、ちょっとあれっ?ていう所がある、フランスの人は。

 また、その『あれ』だと思ったのだが、

その偽オフィス・ド・ツーリスムの後ろ、2、30メートル先に、

似たような建物があっった。

 それが本物のオフィス・ド・ツーリスムだった。

 若いお兄さんに濡れ衣を着せてしまうところだった。

 二人連れのおじさんも、十分合格点だ。

 オフィス・ド・ツーリスムで街の案内地図と、ホテルの場所を教えてもらって、

カルナック巨石群(メンヒル群)行きバスの時刻表も貰った。

 準備は万端整ったのだが、どうもバス時刻表と『歩き方』を並べてみると、

冬の日曜日はバスだけはあるのだが、現地での移動手段がなさそうだし、

街は当然死んでいる、少なくとも冬眠している。

 それやこれやで、現在、行くかどうか思案中。

 行ってみてどうにもならなければ、途中の街まで帰って、その町を見物しようか。

 ただ、旅行荷物を丸ごと抱えて行くのは面倒だ。

 いっそのこと諦めて途中の街(オレー)の見物に切り替えるか。いや、このヴァンヌをもうちょっと見物しようか。

 昨日に引続き、夕食はまたもやクレープ。

 昨日の方が美味しかった。

 今日のも水準は完全に超えていて、悪くは無いんだが、昨日のが余りにも美味しかったので負けた、カンペールに完敗だ(嗚呼)。
 

 ※ 写真はオフィス・ド・ツーリスムの直ぐ前にある旧港の景色と、街を取り囲む城壁跡(全部は残っていません)。
 
 ※※ そういえば最近日本で何が起こっているのか、フランスで何が起こっているのか、まるで知らない。人間ニュースが無くても(専門書も無くても) 生きていけることが良く分かった。

コメント

yasai
2010年12月12日9:00

行こうか戻ろか、此所が名題の? 思案橋 と言うのがあった様な気がします。一人のときは迷いますよね。

nassie
2010年12月13日8:04

 思案をしていたら、体調を崩して遠出はしないことにしました。
  日曜で人気(ひとけ)の無い街を散歩して、今ちょうど日付が変わったところですが、無事宿にたどり着きました。続きは明日のお楽しみ(と言うほどのお楽しみはありませんでしたが)。

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