『秋の太陽』

2010年12月1日 日常
『秋の太陽』
 髪を切った。
 
 半年ぶりだ。

 若い、とても可愛い美容師さん。

 可愛いフランス人と言って想像する、その通りの可愛い美容師さんで、

 長めの金髪、背は余り高くないけど、低くも無い。

 目も大きいけどギョッとするほど大きいわけじゃない。

が、鏡で目が合ったりすると、つい俯いてしまう(俯くのはなっしーです)。

 シルヴィー・バルタンというとかなり年上のお姉さんみたいなので、ちょっと可愛い女の子と言うのから外れる。

 で、フランス・ギャルみたいだ、と書こうとして、ウイキを見たら、フランス・ギャルも、実はお姉さんだったことを知った。

 ただ、改めてフランスギャルの写真を見ると、この美容師さんの方が可愛い… … ように思われる。

 ただ、この次、改めてしげしげと美容師さんを見ると、ちょっと違う評価になるかも知れないが、

 何しろ、恥ずかしがり家で内気ななっしーは、残念なことに、しげしげと女性の顔を見ることができない。

 だからいつまでも第一印象が持続する。

 ただ、もう一つ残念なことに、シャンプーの時に、目に水がかかる。

 切った髪が顔に落ちてくるし、襟から背中に落ちて行く。

 その背中がかゆい。

 髪を切るとき、はさみが引っかかる。

 日本では起こらないようなことが、ここフランスでは起こってしまう。

 少なくともなっしーが日本で通うところではそんなことは起こらない。

 エクスで通っていた、ステファンさん(男性)は、そんなことのまったく無い、日本式美容師だった。

 いろんなところで苦い思いを重ねて探し当てたお店だった。

 上手だったのに、数年前、看板だけが残っていて、店は閉まっていた。

 病気かな、と思ったのだが、

 今年エクスに行った時は、看板もなくなっていた。 次に行くと、他の店の看板が出ているだろう、恐らく。

 ステファンさんは、

日本製のはさみで、フランスの技術と自慢していた。

 これが最高の組み合わせだ、と。

 彼のはさみは使い込んでいるので、コックさんのナイフのように、刃の部分が小さくなっていた。

 刃ではなく、握りの方に

『Made in Japan, Kawasaki』

と書いてあった。

 地名なのかメーカーの名前なのか分からないが、恐らく地名だろう。

 TVドラマ『秋の太陽』(le soleil d’automne)にチョイ役で出演した時に

「日本製のはさみとフランスの技術で、日本人ジネスマン風に」

と注文してカットをしてもらった。

 そうだった。

 『秋の太陽』早く見ておかなければ…。


※ 自宅(日本)の近所に凄く上手な床屋さんがあって(愛想が悪い⇒はやらない⇒閉店になった。実はお嬢さんが2人とも私立大学の理系に行ったので、もっと稼げるようにと職を変えた、という噂だが)、
そのおじさんが、優勝するとフランスでの国際大会に出場できたのに、準優勝でトロフィーだけだった、と言ってトロフィーを見せてくれたことがあった。
 彼はフランスの技術は凄いと言っていたが、でも今は恐らく日本のほうが上でしょうね。
 なっしーが気に入ると閉店になっちゃう店が多いので、このストラスブールの美容院も余り頻繁に出入りしないようにしなければ。割とハンサムなマスターも可愛い美容師さんも路頭に迷わすわけには行かないので。
 ただ、ここは流行っている、なっしー好みの店には珍しく。

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