マルシェ

2010年11月27日 日常
マルシェ
マルシェ
 降り続いた雨の後で、空がきらきらと光っている。
 
 マルシェに広東風チャーハンを買いに出た。これで今日一日の食料は確保できた。

 先日の火曜日は、雨模様で、出店も、顧客も少なく、このヴェトナム人のおじさんの店も出ていなかった。
 
 今日はその寂しさは無い。

 教え子が来たとき、ホテルの近くでマルシェが立っていて、

 見てみたいと言うのでぶらぶら見て歩いた。

 チーズや香辛料,衣料などのマルシェで、人出も少なくいわゆる朝市の雰囲気は無かったが、チーズの試食をしたりしてそれなりに楽しめた。

 そのマルシェで大きな声で同業者と話をしていたおじさんが、この、ちょっと寂しい火曜日のマルシェにいた。

 ぱらぱらと寂しいマルシェだったので、直ぐに気がついた。と同時にマルシェの仕組みに大きな誤解があったことに気づいた。

 マルシェでは農家が自分のところで採れた物を持ち込んで、それを売っているのだろうと漠然と思っていた。

 そうではなく、マルシェ専業の商人が、いろいろな農家や生産者、ひょっとしたら卸業者などから仕入れて、

 いくつかのマルシェを転々としながら販売している、と言う可能性が大いにありそうだ。

 と言うかそうに違いない。店舗コストがかからない分安く売れる。

 近所のマルシェではベッドも売っている。ベッドは流石に自分のところで作っているとは思わなかったが、

 野菜や、肉、魚その他生鮮食料品も恐らく同じことなのだろう。生産直売ではなく、ローコスト、少品種限定販売なのだ、恐らく。

 とすると、同業者組合、組合の加入権、縄張り、仕入れルートその他さまざまな利害(というか利権)が絡んだマフィアの世界だ。

 今どき殺し合いは無いだろうが、単純素朴に思い込んでいたマルシェの仕組みも、そんなに単純では無いかもしれない。 

 いずれにしてもヨーロッパ社会は奥が深い。

 何も無かったところにぽっと出来たアメリカや、

明治維新と第二次大戦で古い社会、古い制度が根こそぎ無くなってしまった(とは安易には言えないが)日本とは違って、

ヨーロッパには中世そのものが至る所に生きているように思われる。

 ただ、せっかくのマルシェの買い物での思いつきも、十分な調査検討はしないだろうな。

 思いつきはいいんだが、その後の検証の努力が続かないナッシーだから。

 学会デビューは多少ならずとも”市”に絡んだものだったのだが、止めてしまった。 いろんな事情があって。

 あぁ、あの頃は将来を嘱望されていたのに…と思い込んでいたのに。

 でも、どうせ成果は上がらないだろうが、老後(ではなく老現だが)の楽しみに、市の研究は面白そうだ。


 ※チーズの食べ過ぎなのか、どうも肌がかゆい。アレルギー(アトピー=大人になりきれていないとカミさんに言われている)を持っているので、少し控えた方が良いのかもしれないが、プレジデントのチーズ、ついつい食べ過ぎてしまう。

 ※※ 写真は昨日の雪(写っているのは気になっていて縁が無いレストラン)と、昨夜ついつい全部食べてしまったショコラでコーティングしたレーズン入りパン。包丁で切ったので崩れてしまったのが残念だ。パン生地は非常に柔らかく、ふわふわ。
  あぁ、また食べたくなってしまった(が、朝行った時は道路に客が溢れていて諦め、散歩の帰りに通りかかったら閉店になっていた)。
 
※※※ 夜にはまたもや雪。これは相当な覚悟が必要だ。長靴が要るかな?スニーカーじゃ冬はちょっとやばいかも。

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