消費者は奴隷

2010年11月22日 日常
消費者は奴隷
 掃除のおばさんの弟さんが今朝亡くなったそうだ。

 お気の毒だ。胃癌だったそうで、まだ50台。

 ボスニア人は以前は90位まで生きるのが普通だったのに、今は80位に寿命が下がってきていて、もう、みんな癌で亡くなる。

 食べ物が悪いのかねえ、としんみり言う。

 チェルノブイルじゃないか?と言ったら、

 その影響ももの凄~く大きいだろうね。

 ところでいつ帰国するんだっけ?

 4月15日まで、ここにいるよ。

 まっすぐに日本に帰るの? もう来ないの?

 帰るけど、また来たいよ。1ヶ月くらいだったら来られるかもね。

 そうだよね。ここは凄く住みやすいものね。私はパリに数ヶ月いたけど、ずっと緊張のしっぱなし。すぐ引っ越して来たけど、ここはそれが無くって良いからね。

 ところで、『45号室のムシューはどう?』とセクレタリア(事務)で聞かれたので、

部屋は凄くきれいだよと答えたんだ(これは以前聞いた通りだが)。

 物凄く汚い人がいてね、延長したかったのにダメだったんだ。私がダメって言ったから。

 その人は、肩を落として『ダメだったんだ。どうしよう』って言ってたけどね。

 本当に物凄く汚くって何倍も手間が掛かる部屋がいっぱいあるんだ。でも、掃除するのは私だからね。

 と言う風にフランスでは仕事が進んでいく。

 消費者は奴隷。気に入らなければ買ってくれなくって良い。

 

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