フランス式

2010年11月20日 日常
フランス式
 朝目覚めると深い霧。

 大急ぎで朝食を済ませ、教え子のホテルに向かう。

 アルザス博物館と、アルザス市歴史博物館を見た。

 アルザス博物館http://www.tourisme-alsace.com/fr/musees/alsacien.htmlはユダヤ人家族の旧邸に、家具調度、衣装や、さまざまな道具などを収集、展示したもので、非常に見ごたえがある。

 日本式に言うと5階(4階かも)建てになるだろうか、大きな屋敷を1家族で使っていたのだから、その財力の程が偲ばれる。

 床が傾いていたり、足で踏まれて波になっている木造の床が、歴史を偲ばせる。

 確か16世紀のものとどこかに書いてあった。

 セントラルヒーティングの方式が面白い。

 ストラスブール市歴史博物館(http://www.musees.strasbourg.eu/index.php?page=histoire-historique簡単な日本語の紹介もある)は初めてだ。

 考古学的な展示、解説から始まって現在に至るまでの、地勢、歴史、民俗等の展示がなされていて、見せる工夫がふんだんになされている。

 知らないまま今日まで過ごしていたが、また訪れたい。

 お昼を食べるのに、考えていたレストランが2軒ともお休みだった。

 少し距離のある1軒目に行く途中、イタリア語のミシュラン・レストランガイドを抱えたおじいさんを追い越したが、帰り道ですれ違った。

 恐らくお目当ては同じだろう。あの道にはレストランは1軒しか無い。

 3,40分うろうろして、結局飛び込みで入ったレストランで食事をした。

 客が一人もいなくて心配したが、・

 最終的には5組か6組になった。結構な繁盛だ。

 われわれの後に入ってきた若い、赤ちゃん連れの美男美女の夫婦が、

「以前来た時、すばらしかったのでまた来た」

と言ったので、期待したが、その通りだった。

 窮余の策だったが、デザートも含めて大勝利。

 ただ、食事が出てくるのに随分と時間がかかる。

 慌ててホテルに戻り、荷物を引き取り大急ぎでホームに着いたときは、出発2分前だった。

 列車が少し遅れて出発したので、結果的には10分弱くらいの余裕があっただろうか。

出迎え(駅で20分待たせた)も、見送りも、食事、観光も含めてまさしく『フランス式』を満喫してもらえたのではないか。

 はらはらするが、最後は何とかつじつまが合うものだ。

 まあ、そうでなければ社会がもたないが。

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