広東風ライス

2010年10月24日 日常
広東風ライス
 マルシェでリ・カントネ(広東風ライス、いわゆるチャーハン)と筍とキノコ(シャンピニオン・ノワール)の炒めを買って来た。

 あわせて4€45(約500円)。

 人参、ジャガイモが数個1€するかしないかを考えると、安くは無いが、おまけとして焼き鳥を1串つけてくれた。

 この焼き鳥がまた実に美味しい。この次はこれも買わなければと、

撒き餌に引っかかる馬鹿な魚のように引っかかってしまった。 思う壺だ。

 パンも好きだし、フランスの料理は普通の料理でも、(やや)高級な料理でもやっぱり美味しい。

 ドイツ、とりわけ文明の果つる北ドイツでは(20年前の話だが、恐らく事情は変わらないだろう、おそらく)

一番美味しい、と言うか食べられるのが、ノルド・ゼー(北海ですね。まだ健在なのかな?)と言うチェーン店の魚フライだった。

 あとはマックのハンバーガー。

 ただし、ミュンヘンはじめ南ドイツでは美味しいものが食べられる、ドイツの名誉のために言うと。

 コブレンツ(モーゼルとラインが交わる街)で一番とホテルで勧められたレストランで食事した。

 街はきれいだし、その後2回も訪れた(別ルートで予約したのに3回とも同じホテルだった!)。

 フランスで何を食べても

「こんな美味しいもの食べたの生まれて初めて」と繰り返していた長男が、

「こんなまずいもの食べたの生まれて初めて」

と大きな声で言った。

 おいおい、日本語が分かる人もいるかも知れないから小さな声でとはたしなめたが、

家族みんな納得。

 それはさておき、フランス料理も、フランスのパンもとても美味しいんだが、

喉から胃に入っていく時に、

パンパンのスキータイツに足をグイグイっと押し込んで、無理やり拡げて入れていくような感じで、

喉を拡げ、食道をグワーッと拡げて、胃にドシン、とおさまるような、そんな美味しさだ

(北ドイツではそんな風にして不味さが身体に侵入する)。

 非常に繊細で、優しい料理を食べても、やっぱりこの感じは否めない。

 ところが日本料理でも、中国料理でも朝鮮料理でもベトナム料理でもタイ料理でも

 アジアの料理は、すーっと喉を越して、すーっと胃におさまる。

 日本にいる時は感じないが、ヨーロッパに少し長くいて、久しぶりにアジア料理を食べるといつも実感する。

 中国料理は確かにボリュームがあるが、このすうっと喉を越して胃におさまる感じは、

 アジア料理に共通のものだ。

 ヨーロッパの料理に、このほっとする優しい感じは、無い。

 我ながらアジア人だと痛感する。

 で、広東風チャーハンに筍いためを、昼、夜と食べて、今日はすーっと眠れそうだ(結果的に1食200円。安い!)。

 と書いたんだが、文章に手を入れているうちに結構遅くなってしまった。

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