あと6ヶ月

2010年10月16日 日常
あと6ヶ月
あと6ヶ月
あと6ヶ月
 荷物が届いた。

 いつも通り、さっぽろ一番があり、昔ながらの中華そばとマルタイらーめんが入っている。

 洗濯機が強力というか大雑把と言うか、Gパンがボロボロになったので一つ送ってもらった。

 こちらで買ったショッキングブルーのシャツと極めて強力な温水洗濯機のおかげで、白いものは薄いブルーになり、色物はまさしく、色がくすんでしまったが、

 今捨てると着るものが無くなるので、帰るときに処分することにして、このまま着続ける。

 頼んでおいたものが入っていて喜び、無くてがっかりするが、この次で良いやと思う反面、もう無くても我慢しようと言う方に気持ちが傾く。 後半年なので。

 我慢できるものを送れと頼まれるカミさんも可哀想だ。

 ただ、荷物が着くとやはり里心がつく。


 ここに来たのが、なんだか物凄く昔のことのようでもあるし、つい昨日のようでもある。

 現実には、半年経ってちょうど峠を登りきって、これから下るばかりだ。

 そう思うと、ああ、あのパン屋のクロワッサンが食べられなくなる、こっちのパン屋のバゲットが、などと少しずつ少しずつ思い始める。

 大事に食べなくては、と思う。

 特別なものではなく、普通のもの、普通のことが、やはり思い出として残るものだ。


 日本を出る時は、1年後に帰ってくると分かっていても、お気に入りのラーメンを食べ、

お気に入りのイタリアンで食べ納めをし、

お気に入りのトルコで奮発してディナーを食べてきたが(不思議なことに日本食が無い)、

そうしてやって来たが、恐らく全部残っているだろう、たった1年の空白なので

(気まぐれイタリアンは怪しいが。物凄くおいしいのに、せっかく行ったのに閉まっていることが時々あって=とりわけランチ、やる気の無さがありあり)。

 
 エクスには、4月に一度行って、昔住んでいたヴィラを訪れ、昔食べたピザを食べた。

 でも、お気に入りだったレストランはほとんどなくなっていたし、美味しかったピザ屋は人も代わって味も変わっていた。

 20年前、エクスに着いて10日ほど部屋探しをする拠点にしていたホテルは、名前も、外装も変わっていた。

 何度かここに登場している、一番仲良しだった家族も、ご主人が亡くなられて、奥さんは他の人と再婚された。連絡は取れない。

 少しずつ変わっても、20年積み重ねると、やはり大きな変化だ。 20年は確かに長い。

 そして、これからの20年は自分にも保証されているわけでもない。

 帰りたくない、いやすぐに帰りたい、気持ちが揺れる。

 一日一日を大切にと言うが、若いときの一日と違って、本当に早く、薄く、軽い。 

 そして、今日、一日が閉じようとしている。


 ※ 写真は、半年前とまるで違う植物園の木々たちです。

 入れ替えたいのに上手く入れ替わりません。クリックすると違う写真が出てくるはず。それも上手く入れ替わらない。DNの設定は難しい(^^;

入れ替わりました。啼くまで待とうホトトギス(^^)/

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