いや、本当に美味しかったんだってば
いや、本当に美味しかったんだってば
 スーパーでラタトゥィユセットを買って来た。

 エクスにいた時は、レストランでもお呼ばれでも何度も食べたことがある。 

 セットには山盛りのように野菜が入っている。肉を買ってきて焼くだけの毎日なので、たまには野菜を食べようか、との魂胆だ。

 ただ、セットは買って来たものの、作り方が分からないのでネットで調べた。オリーブオイルをひいて、塩を振り、硬い野菜から入れていくらしい。

 慌てて買って来た。

 なじみの乾物屋(エピスリー)のおばさんが言う、最高級ヴァ-ジン・オリーブオイルと最高級カマルグ(南仏の湿地帯。カマルグ米といっておコメも採れます)の塩だ。

 フライパンに入れても、硬い野菜がなかなか柔らかくならない。 

 バーゲンで買ったフライパンが何しろ小さくて、野菜がしなしなにならないと次の野菜を入れるスペースがない。

 オリーブオイルを追加し、絡ませて野菜を柔らかくする。

 一種類の野菜を弱火で20分ほどかけて柔らかく、小さくして、次を入れる。

 これを5.6回繰り返し、最後にトマトを入れる。

 フライパンがトマトの水分で一気に洪水になる。

 洪水が引いてみると、あんなに頑固だった野菜たちが、中年おじさんのお腹みたいにぶくぶくになっていて、

少しかき混ぜるとそのうち形が崩れて、

あれ、あの子どこに行ったんだろうと姿をとどめなくなってしまった野菜もある。

 味付けはオリーブオイルと塩だけ(もっともセットにはローレルとなにか知らない香草が入っていたが)。
 
 お皿にとって、これも大好きなバイキング風パンを添えての夕食。

 美味しかった。

 お代わりしたかったが、オリーブオイルをふんだんに使っているので、

いつもの肉なんかよりも

ずっとずっと高カロリーだぞ、と言い聞かせ、我慢して、

今この文章を書いている。

 いや、本当に美味しかったんだってば。

 プロヴァンスのラタトゥィユとはどうもちょっと違うようだけど。

 ※本郷に美味しいケーキやさんがあって、美味しいラタトゥィユが食べられます(街では『ケーキの美味しい食堂』と言われてるけど『食事の美味しいケーキ屋さん』といって欲しい、と奥さんは仰っています。全部奥さんがやっていて、ご主人は注文を取って運ぶだけ。お2人とも大変なインテリです、実は)。
 もちろん、ここのラタトゥィユとも似てもなく、まるで非なるものでしたが、いや、我ながら美味しかった。 ← しつこい!

 ※※10日になって、見た目にもラタトゥィユらしくなったんですが、写真を入れ替えようとしても入れ替えられない。なんとかして、diarynoteさん!

コメント

yasai
2010年10月10日8:13

美味しそうですね、今、広島はイチジクが良い味をだしてます

nassie
2010年10月10日16:05

yasai先生
あ、イチジク大好きなんです。こちらにもあるはずですが、あんまり美味しくないんですよね、残念ながら。まあ、何でも日本のように甘く、柔らかくというのではないので仕方ありませんが。とりわけイチジクは。

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