『椅子が斜めになってるよ』 
 フランスでは、店の前のスペース、道路であったり広場であったり、

にレストランやカフェがテーブルを並べている。

 これ、店が二重に使えて大変結構なことだと思うが、境界争いなんかが起きないんだろうか、とのんきに思っていた。

 ところが行政国家のフランスがそんなこと放っておくはずはない。

 道路占有許可を申請して、その申請では、テーブルの数と椅子の数、その配置まで含めて非常に細かく申請する。

 漠然とここからここまでがうちん家みたいな縄張り争いの感じではないらしいし、使用料も結構なものだと聞いた。

 そして、行政国家だから、当然、本当にその配置通りになっているかを、それも事細かに調べるし、

もちろん、違反していればこれも結構な罰金らしい。

 『リプー』と言う映画があって、『プーリ(pourri)』(腐った)をひっくり返した題名の映画なんだが(とても面白い!http://www.dailymotion.com/video/x7thit_les-ripoux-1_shortfilms)、

 悪徳警官が、レストランやバーに行って、

ちょっとした違反、たとえばドアが外に開かないといけないのが内開きだとか、

そういった細かな細かな違反を指摘したりして、ただ飯、ただ酒をせしめる、と言う映画だ。

 占有許可の話を聞いて、あ、これなんかも、とすぐに思ってしまった。

「椅子が斜めになってるよ」

なんてね。


※ Amazonで続編と一緒にDVD注文しちゃいました。Les Ripoux3も出ているみたいですが、まあ取りあえず2枚。フランス語を習っていた時、教材として使っていたんですが、あの時も、今も聞き取れませんね。進歩してないな。
 そういえばSoleil d’Automnも買って帰らなくっちゃいけなかった。これはビデオストリーミングなんだけどどうしよう。

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