仕切りなおし
 出かけようと思ったらショルダーがない。

 鍵も財布も手帳も何もかもばらばらにその辺においておく癖が抜けないのだが、

ただ、今は独り暮らしで、忘れ物をしたら、下手すると部屋に戻れない、外にも泊まれない事になってしまうので、

取りあえず『ショルダーを抱えていれば大丈夫』状態になっているのに、

そのショルダーがどこかわからない。

 おまけに、今、トラベラーズチェックを現金化しようと思って出かけようとしているのに、

TCもあると思ったところに無い。

 ひとしきり探して、TCは、あると思ったところにあったのだが、

無いと思い込んで探すものだから、あるのに無い。

 ショルダーはソファーの上に放り投げられていたセーターの下から出てきた。

 カミサンが40になった時、

「世間の40のおばさんたちも、自分は若いと思っているんだろうか?」

と名言を吐いたが、もうそれから何年が経ったことだろう。

 40になった時は、年を取った実感がなく、本当に若いと思っていた。

 いまや、無い無いづくしが一段と激しくなって、否応なく若くないと思わされてしまう。

 そして、気がついてみたら命が無かった、

なんてことになるんだろうが、命があるうちに読みたい本でも読んでおこう、

と思って

『私を離さないで』

を読み始めてしまった。

また遅れる。

3年前の締め切りのヤツが今月末締め切りで仕切り直しだというのに。

人生もこうやって締め切りを仕切りなおしてくれると良いんだが。

もう2冊か3冊くらい読めるように。

※ 写真は、先日訪れた町のワイン・ドメーン(醸造販売)の写真です。

コメント

ミカエル
2010年9月16日6:51

中年を、どして若者よりも下におくの?奥様は・・・
そこが、よくわからないなぁぁぁ。
普通は、経験を積んで、いろんな知識を得て、魅力的になるものでしょう?
と、初コメント。いえ、二回目かな♪

nassie
2010年9月16日15:44

コメ ありがとうございます。
書き方が悪いんでしょうね。申し訳ありません。
指導教授にお世話になったのは、今の自分より10歳くらい若い時の先生でした。
でも、すごく偉く見えたんです(いや確かに偉かったんですが)。でも自分にはあんな迫力ありません。妻も40になった時、まだ夢見る少女が自分の中にいる、ということに驚いたんだと思いますが、恐らく今でも夢見る少女は残っているんでしょうね。

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