取りあえずバス旅行かな
 Andlau (http://www.andlau.fr/)という町のワイン試飲会に参加した。

 ずっと続いている催しだそうで、この町に君臨する伯爵家の主催らしいが、この伯爵家にはなにやら複雑な事情が裏にあるようだ。

 AOC(ワインの格付け)の審査委員をしているという人のワインのあれこれを聞きながら、

葡萄畑めぐりをし(3つの地層がぶつかり合っていて、畑ごとにまるで違う葡萄が採れるそうだ)、

 ずっといい天気でとても気持ちの良い一日だった。

 ところが、家に着いてしばらくして、雷とともにザーッとすごい雨が降ってきた。

 日ごろの行いが良いとこういうめぐり合わせになる。

 昼食は、ストラスブール日仏協会の会長ご夫妻

(ご主人はストラスブール大学の医学部教授で奥さんもお医者さん)

と隣り合わせになって、いろいろと日本の話をした。

 日本料理、旅行、日本語、フランス語。そしてワイン。

 最近ご夫婦で富士吉田から登って5合目で1泊、8合目でもう1泊してご来光を仰いだそうだ。

 「下からとはすごいですね」と言ったところ、

 「男体山の方が、まっすぐ登るのでずっときついですよ」

 とのことだった。

 数年前に学生と一緒に富士登山をしたのだが、彼らのペースに着いて行けず、8合目で断念したことがある。

 帰国したらご来光登山に再挑戦だ。

 来仏後、ほとんど部屋に籠りっきりだったので、まるで5ヶ月間分の会話をし、5ヶ月間分のワインを飲み、流石に食事は3食分だが、

 アルザスの白ワインとシュークルト、フランスの田舎町の、のんびりとした一日を堪能した。

 行く途中、Mittelbergheim (http://www.mittelbergheim.fr/ : http://www.domaine-gilg.com/mittelbergheim-bas-rhin-alsace-vin-m2.html)

という小さな、小さな町に寄った。

 ここもワインの町だそうだが、中世の町に舞い込んでしまったような町で、

街並み自体はこちらの方が素敵だった。

 二つの小さな田舎町歩きをして、車での町巡りの面白さを思い出してしまった。

 ひとりで車生活は余りにも贅沢なので、取りあえずバス旅行かな? 


※ 写真はワイン畑の一隅にあった畑の守り神?

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