あれ? 日本人かな?
 おなじみsubwayで夕食をとっていたら、一つ置いた向こうの席に日本人らしい若い男の子。

 帰るときにちょっと見たらパソコンの中に日本語が表示されていたので、話しかけた。

 京大在学中に留学でこちらに来て、そのままストラスブールの大学院で数理哲学をやっている。今年6年目。

 博士論文を書かなくっちゃならない、という話だった。

 久しぶりの日本人との会話で、結局夜9時過ぎまで2時間くらい話した(6ユーロで食事も含めて3時間か3時間半くらい居座ってしまった)。

 滞在許可証は6ヶ月くらいは我慢しなくっちゃ、と言われた。う~む。

 部屋に籠りっきりで、と話したら、お互い様で、日本人どころかフランス人ともほとんど話しません、とか。

 でも、フランス(というかヨーロッパ)はやっぱり豊か、日本のあの女工哀史のような今の働かされ方は、本当に酷いと意気投合した。

 江戸から明治までの300年間は、一部例外はもちろんあったが、この300年間、インフレもほとんど無く、宵越しの金は持たない、で庶民の普通の生活は成り立っていた。

 資源の再利用。いろんなものが上手くバランスを保って動いていた。

 本当に豊かだったらしいが、今の、1日中働いて生活保護レベルに達するかどうか、というのはやはりどこか狂っている。

 落語など聞いても、江戸時代は本当に豊かだったようだが、それは恐らく強力で確固とした政権が存在したからなのではないか、と意気投合したところで別れた。

 長男の一つ上。わが長男も鼻っ柱は強いが、どうも同じ世代で同じ匂いがした。


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