『水浸し』にコメいただいて、以前、こちらで経験したことをいくつか思い出しつつご披露したいと思う。

 20年前、前回のフランス滞在の時のこと。

 家族が来るまで2カ月ほどの間にアパートを借り、家財道具を揃え、子供の学校入学の手配をしなければならない。

 特に日本との連絡は今と違って電話しかないし、固定電話がなければ生活できない。

 で、電話局に行って電話を引きいれる契約をする。

もちろん、電気も水道もだが、特に問題なく使えるようになった。 印象が残っていないのだ。

 ただ、初めてアパートに行ったとき、がらんどうで天井から電気コードが3本ぶら下がっていただけなのには、正直愕然としたが。

 さて、電話の場合は工事が必要なので、電話局に出向いて工事予約を入れる。

 予約は3週間先、○月○日の午後。

 「えっ? もう少し早くならないの?」

 「いや。一杯だから」

 と言われたら引き下がるしかない。

 そして、当日。

 待つ。  来ない。 なかなか来ないので、外に出て待つ。

 庭の向こう、少しなだらかな崖になっている、その向こうの道路を電話会社( PTT)
の車が通るが、素通り。

 午後ず~っと待ったが、結局来なかった。

 次の日、電話局に行って

 「来なかった」

と言うと、

 「申し訳ありませんね。で、次の予約はどうしますか?」

 「もちろん入れてください」

 「では、2週間後の×月×日の午前中は?」

 「えっ? すっぽかされたんだよ!」

 「う~ん。お気の毒だけど、一杯なんでね」

 2回目もすっぽかされて結局3回目に無事入った。

 暫く経って、仲良しの『ベトナム人』のT先生から(5月15日の日記を参照ください)

「なっしーさんは電話の専門家だから電話局について行って下さいよ」

と頼まれご一緒した。

 そうしたら、3回目だかに対応してくれた担当者に当たって、

「ボンジュール。私を覚えてる?」

と聞いたところ

「もちろん。とっても良い思い出だもの」


T先生は幸いにして1回で電話が入った。


コメント

ミハーハハ
2010年7月4日21:13

だけどね、やっぱりなっしー様その地がお好きなんでしょ。いろいろあったって。

nassie
2010年7月4日21:59

日本にいるときはまるでフランス人だが、フランスにいるとまるで日本人のようだ、と言われてます(^^;
イタリア人に、イタリアに留学したいと言ったら、フランス人の比じゃないから止めとけと言われました。すごいんでしょうね。
大学の仲良しのジサマ先生方(定年間近+定年後)と研究会と称して年に1~2回温泉旅行に行くんですが、みんなイタリア(&ギリシャ)で騙されたという自慢話をしますね。なっしーもギリシャでは完全にカモにされました

お気に入り日記の更新

日記内を検索