自転車派列伝ーその1
2010年6月10日 日常 コメント (2)
やはり彼から始めなくてはならない。
教え子のA君。
ちょっと引っ込み思案で、良い奴なんだが、少し孤立する感じの学生だった。
夏休み明けに、休み中に何をしたか、みんなから聞いた。
自転車で青森まで行った、と言う。
「へ~ぇ。凄いね。どういうルートだったの?奥の細道?」
「いや、新潟まで行って、それから日本海を」
「ふ~ん。本格的な自転車持ってんだ」
「いえ、ママチャリです。田舎から出てくるとき持ってきた」
「えっ?ママチャリ?」
「そうです。チェーンが引っかかって、がしゃっ、がしゃって言うんですが」
「へ~ぇ。前からやってんの?自転車」
「初めてなんです。先生が自転車欲しい欲しいって仰ってたから、とりあえずやってみようと思って」
「地図とか持ち物なんかは?」
「着替え一組だけ(普通の服です。自転車用のではなく)。地図なしです」
「えっ?」
「17号(国道です)で、新潟ってのを標識で探してずっと『新潟』『新潟』『新潟』って、ひたすらこいだんです。自転車」
「で、新潟に着いたら、今度は青森を探して『青森』『青森』って」
「泊まるところは?」
「基本的には野宿だけど、時々お風呂入るためにビジネスに」
で、彼はその後本格的な自転車を買って、『下関』、『下関』と念じながら下関まで行き、
九州縦断(というか往復したそうだ)、北海道半周、四国88カ所巡り(山あり谷ありでかなり厳しいらしい)、歩いて文京区から鎌倉までなど、地図なしで(さすがに北海道は地図を持ったらしい)回ったそうだ。
もちろん一人での北海道は(熊の問題があるので)やっぱり怖かったそうです。
本格的自転車と言っても安物らしいが、
「やっぱ先生。本物は凄いですよ」
「寮から大学まで6分かかっていたのが5分ですからね。1分も違うんですよ」
確かに6時間かかるところが5時間で行けるんだから凄いけど。
教え子のA君。
ちょっと引っ込み思案で、良い奴なんだが、少し孤立する感じの学生だった。
夏休み明けに、休み中に何をしたか、みんなから聞いた。
自転車で青森まで行った、と言う。
「へ~ぇ。凄いね。どういうルートだったの?奥の細道?」
「いや、新潟まで行って、それから日本海を」
「ふ~ん。本格的な自転車持ってんだ」
「いえ、ママチャリです。田舎から出てくるとき持ってきた」
「えっ?ママチャリ?」
「そうです。チェーンが引っかかって、がしゃっ、がしゃって言うんですが」
「へ~ぇ。前からやってんの?自転車」
「初めてなんです。先生が自転車欲しい欲しいって仰ってたから、とりあえずやってみようと思って」
「地図とか持ち物なんかは?」
「着替え一組だけ(普通の服です。自転車用のではなく)。地図なしです」
「えっ?」
「17号(国道です)で、新潟ってのを標識で探してずっと『新潟』『新潟』『新潟』って、ひたすらこいだんです。自転車」
「で、新潟に着いたら、今度は青森を探して『青森』『青森』って」
「泊まるところは?」
「基本的には野宿だけど、時々お風呂入るためにビジネスに」
で、彼はその後本格的な自転車を買って、『下関』、『下関』と念じながら下関まで行き、
九州縦断(というか往復したそうだ)、北海道半周、四国88カ所巡り(山あり谷ありでかなり厳しいらしい)、歩いて文京区から鎌倉までなど、地図なしで(さすがに北海道は地図を持ったらしい)回ったそうだ。
もちろん一人での北海道は(熊の問題があるので)やっぱり怖かったそうです。
本格的自転車と言っても安物らしいが、
「やっぱ先生。本物は凄いですよ」
「寮から大学まで6分かかっていたのが5分ですからね。1分も違うんですよ」
確かに6時間かかるところが5時間で行けるんだから凄いけど。
コメント
べとしちは(っていうんですね。)「のだめ」で一気に有名になりましたね。私もべとさんのシンフォニーの中で一番好きです。長男が赤ん坊のころこれをかけると、冒頭のジャーンでいつも泣きだしていました。
通勤途中に、何年間かツール・ド・フランスのスタッフをやったという人の自転車屋があって(一度は出場したと聞いたような気がしますが、口べたな店主と物覚えの悪い客の話なのでちょっと?)、買うんだったらここと決めているんですが、「だったら」がなかなか「だ」になりません。
べとしちも良いですね。
確かにちょっと影が薄かったのに一挙にスターになっちゃいましたが。
3食自炊で頑張ってるから少し位CD買っても小蔵大臣許してくれるかな…。
あ、もう3時。お休みなさい。眠くないんだけど…。