スペイン人だからねぇ
 朝、8時半頃廊下で女性2人がもの凄い剣幕でやり合っていた。と言うより一方的にやり込められていた。

 何だろうと思っていたら、掃除のおばさんが来たとき解説してくれた。

 隣の部屋のスペイン人女性研究者が、昨日中に出ていくべきだったのにまだ部屋で寝ていて、次に入る人がもう受付に来ているのだという。

 「私は、8時までに部屋を片付けなくっちゃいけないから、今日6時半に来たんだよ。

そしたら、まだ部屋の中で寝てたんだ。ホントにスペイン人のやる事ったら」

 と言うことらしい。

(6時半にいったん起こされて、8時半まで寝ていた

(かどうかは分からないがまだ、居座っていたわけで)

神経も凄い!最終的には10時過ぎ頃出て行った。これも凄い!!)

 月曜日には時々こういうことが起こるらしい。それから7月一杯でこの宿舎もバカンスに入るので7月にはやはり大変らしいんだが、

 「私は7月18日まで。そのあとはバカンスに行っちゃうから、最後はもう知らないよだよ」

 「それにしても、スペイン人だからねえ」

と3回か4回「スペイン人」が強調された。

 スペイン人に知り合いはいないが、ちょうど湾岸戦争の頃だったが、語学学校で一緒になったバスク人の憲法学者から、

「日本はスト権ストの大失敗で左翼勢力が総崩れになってしまった。日本の平和主義は、もう風前の灯火だよ」

「日本に帰ったら平和憲法を守るために頑張ってくれよ」

とカツを入れられたのが唯一のスペイン人の知り合いだ。

憲法学者だからかも知れないが、戦後日本の的確な把握と将来展望に舌を巻いた覚えがある。

ジャン=ルイ=トランティニアンが髭を生やしたような凄く格好いい憲法学者だったが、彼も、引き渡し日の次の朝まで宿舎で寝るのかなあ。


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