恩田さん

2010年6月5日 日常
恩田さん
恩田さん
 昨日街の中で地図を開いて通りの名前を確認していたら、

後ろから、女性の声で

「エルプ?」

と言う声が聞こえた。

 何だろうと思って後ろを振り向くと、ちょっと痩せた4~50くらいの女性が立っていて、こちらの顔を見ると

「Would you need a help?」

と訊いてきた。

「Non, merci. Ca va.」(大丈夫です)

なんかちょっと変だけど…。

 フランス人は基本的には日本人と同じで、街で地図を開いて自分の居場所を見つけようとしている人に、声をかけることはない、はず(実は英語が苦手だからだ、と思っていますが)。

 なっしーも東京で地図を開いている観光の外国人に声をかけたりしない(実は英語が苦手だからです(^^))。

 今まであまり声をかけられたこともない、というか恐らく初めてだ。

 ところがドイツ人はお節介というか親切というか、うろうろしているとすぐ声をかけて来る。

[Where are you going?]

 昨日のシンポジュームで知り合いになったドイツ人弁護士も、向こうから声をかけてきて、いろいろ話をして、

「近くに住んでいるので(50kmくらい離れた街)遊びに来い」

と、名刺をもらった。

 「だいたいがラインを挟んでもともと一体だったのが、不幸にもドイツとフランスに分断されてしまった。気候、風土、文化、食べ物、みんな共通だったのに国が分かれてしまったんだ。」

 「EUになってまた元に戻れて良かった、良かった」

と言っていたが、

 その直後まさしく、ドイツ、と言うより、アルザスを体験することになったわけだ。

 ただ、フランス人は「H」を発音できないので

「えるぷ?」

となっているが、ここにナポレオンのアルザス併合の爪痕が残っているようだ。

 フランス人にとっては、「本田」さんが「恩田」さんになってしまう。

「林」さんはお気の毒に「怪し」さんだ。

 ひょっとして生粋のアルザス人も「恩田」って読むのかな?

 う~む。「本田」さんのような気がする、今度誰かに訊いてみよう。

ところで、そういえば、今回ここに来るきっかけとなった初めてのストラスブール訪問の時にも、通りの向こうから

「Where are you going?」

と声をかけられ、

 その時、

「ああ。ここはドイツなんだ」

 と思ったのを、今思い出した。





 ※ 昨日から、久しぶりの雲一つない青空です。 写真(雲が映ってますが)で雰囲気は伝わる…はず。
 時計(Pro Teck) の気圧計がグングン下がっているので、明日はまたさえない天気かな?


 ※ 下の写真は一度使ったと思いますが、お役ごめんになった嘗ての税関事務所です。少なくとも日中韓台+ASEANは自由に行き来したいですよね。ものすごく難しそうだけど。孫の時代にどうなってるか…。でももう生きてないな。


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