ハンニバル・レクター博士
2010年6月4日 日常ご存じ『羊たちの沈黙』、『レッドドラゴン』に登場する怪物だ。
なっしーは実在のレクター博士を知っている。そのレクター博士は、古今東西、知らないことは無い、と言う物知りだ。
文学・絵画・音楽何でも知っている。彼の凄いのは知っているだけではなく、実際に目で見、耳で聞き、触れられる物は手で触って来て知っていることだ。
文学も本物を読んでいる。古典も外国文学も定評ある物は読んでない物がない。
英語やドイツ語は普通にしか出来ないので、恐らく翻訳だが、でも読んでいる。
ある庭園が気に入れば春夏秋冬、朝昼晩をそこで過ごさなければ気が済まない。
料理も食べる。
巷にあふれているようなお手軽料理情報など相手にしない。本物を知る人たちだけで伝わるような、そんな情報を頼りに、実際に食べに行くのだ。
外れも多いそうだが。
絵も演劇も音楽も、見に行き、聴きに行く。
ニューヨークだろうが、コペンハーゲンだろうが、アフリカに行ったという話は聞いたことが無いが、恐らく、良いと聞けば行くだろう。
そんな彼の記憶の源は全てにおい。
全てをにおいに結びつけて記憶が成立している。
まさしくレクター博士であり、映画『香水』のあのグルヌイユなのだ。
『あれ?今日はこれとこれとこれを6・1・2くらいでミックスしてますか?
先週と違いますよね?でも、ブレンドお上手だ』
と言ったりするが、外れたことがない。女性をにおいで記憶している。
そして、気に入った女性がいると、相手の趣味に合わせた『におい』を演出し、その相手が向こうから飛び込んでくるのを待つ。
そして本当に飛び込んでくる。
いや、実際に彼とはいろいろ一緒に行動しているので、これは何度か目の当たりにした。
その彼は2年間フライブルクで生活していたのだが、フライブルクがイヤになると良くストラスブールに来て気晴らしをしていたという。
ホンの50㎞ほどの距離だ。
「ストラスブールは美味しい物があって良いですよ。うらやましいなあ」
と言って送ってくれた。
どこに来ていたのか聞いてみたいものだ。
ただ、彼が時々なっしーに言うんだが
なっしーは、肉野菜炒めと野菜炒めを一緒に作って、肉を拾って片一方に入れて出す
というとんでもないラーメン屋があって、そこのラーメンが結構好きなんだが、
「あなたを信用しているんだが、あの××屋のラーメンが好きだと言うのが今一つ信用しきれない所なんだよなぁ」
おそらくなっしーは鼻がきかないので、そこのラーメンが食べられるのかもしれない(あ、でも美味しい店を探すのは得意、と言われてます)。
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