日本の方ですか?
 スーパーで小さな子を連れた日本人の若いお母さんに出会った。

「日本の方ですか?」

 と聞いたら

 振り返って(と言うか、ちょっとこっちを向いて)、いかにも警戒心満々と言う感じで

「ええ」

 と言った切り取り付く島が無い。

 ちょうど次男がフランスにいた頃(2歳~4歳)と同じ年恰好の男の子がいたので思わず声をかけたが、なんだろうって感じでそのまま別れた。

 いや、実はなっしーも日本人と見ると自分からはあまり近寄らないようにしている。

 というより、どこにいても(パーティなんかでも)自分から話しかけることはまず無い。

 しかも外国だ。

 まあ、外国にいて一番信用してはいけないのは、親切そうな日本人なので、そういう意味では正解なんだが。

 いかにも感じ悪。

 なんて言ってたら、誰か超大物の日本人社会のボスの奥さんだったりして…。

 あぁ、ストラスブールの日本人社会から締め出されたらどうしよう?

 あ、今も日本人サークルには入っていないので何にも変わらないけど。

 さて、次の日。

 おなじみの小型スーパー。

 レジて英語でやり取りしている日本人と思しきアジア人の2人連れ。

 「日本人ですか?」

 「いいえ。中国人です」

 「えっ?お上手ですね?」(本当にきれいな日本語だった)

 「ちょっと勉強してましたから(ああ、聞きなれた中国人の言い回し)」

 「日本で?」

 「いえ、自分で勉強しました。日本は大阪と神戸と奈良に行ったことがあるだけです」

 「観光? 勉強に?」

 「いえ、コンサート聴きに行っただけですけど」(恐らく上海の大金持ちの娘)

     …  …  …

 今回は、半年間の大学間の交換プログラムでフランス語の勉強に来ていて、今月末に帰国するのでスペイン旅行に行ってきたら、大きいほうのスーパーが閉まっていて、最低限の食べ物を仕入れに『高いけど』(強調していた)ここに来たとのこと。

 でも、こうじゃなくっちゃ国際社会で生きて行けませんよね?

 にこっとして、しかし気は緩めない。

 会話がどんどん弾む。その内相手の情報が少しずつ分かって来て、もっと話が弾んでいく。

 外国にいる日本人の中には、妙に外国人になってしまう人もいるが、それはちょっと違う気がする。

 ただ、頑なはいけませんな。

 でも、なっしー人相悪いのかなぁ。

 
※ 写真はリヨンで見つけたリュベロンの写真です。ガラス越しなのでうしろの景色が写っていますが、リューベロン、老後は本当にここに住みたい。

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