エクスからリヨンへ
 5日も雨だった。

 以前エクスにいた時も雨が無かったわけではないのは当然だが、雨が降るときは雷雨で、その時は道路が川になってしまうほどだが、上がってしまえば南仏の太陽がそれまでの水気を蒸発させてしまう。

 そんな雨の降り方なので、傘が必要もしくは役に立つような雨が降ることはほとんど無い。

 でも一応必要かなと思って傘を持っては来たが、珍しく役に立った。

 ただ、あっても頭は避けることができるが、結局全身が濡れることが分かったので、今日は実際には持って歩かなかった。

 午前中ちょっと困っている問題の処理の話をエクスの担当教授として、昼は学部長との会食(ワインを含めて40ユーロくらいのいわゆる定職をご馳走になったが、おいしかった)、その後日本人の先生と、コーヒーを飲みながら、昔話やらいろんな人の悪口、愚痴を話しながら過ごし、夕方発のTGVで1時間半ほどでリヨン到着。

 他人の悪口は最高のご馳走だ。

 昔の教え子が迎えに来てくれていて、ホテルに向かい、その後ワインレストランで少しのどを潤し、夕食。

 美味しかったが、クネルを注文したところ黒いブダン(ブダン・ノワール)。

 ちょっと濃厚で、お昼もたっぷり食べてきた身には正直ちょっと重かったが、さすがにリヨンで最近評判のレストランだ。

 とても美味しかった。

 この次は違うものを食べたい、と思った。

 ホテルが、前日と打って変わってトイレなし、66ユーロ。

 部屋をシングルよりはちょっと大きいベッドが占めていて(枕が二つおいてある、一応)シャワーに行くのにまっすぐ歩けないほどの部屋だ。

 ホテルはリヨン旧市街にある古い建物。

 狭い廻り階段を重い荷物を抱えて3階まで上がる途中で何度も目を回しそうになる。食事後部屋に戻ってそのまま崩れるようにして、熟睡。

 リヨンもずっと雨だったそうだが、やはり上がらないまま寒いリヨン初日を過ごした。


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