三流シェフの嘆き
 今日のイタリアンレストランのシェフはとんでもないへたくそシェフだった。

 パスタはアルデンテ、ハムを刻んでシンプルに仕上げる。

 デザートに木苺入りのヨーグルトとクンロク、もしくはパーナナ横綱の『ゴールド・ブレンド』。

のはずだったのだが。

 パスタが4分ほど茹で上がったところで、ふと、

どうやってお湯を切るのだ! 
 
 という難問にぶつかったのだ。

 プラスティック製の、小さな穴が開いた水切り用ボールしかない。

 ええっ? 

 ぐらぐら沸騰したお湯と一緒にパスタをここに流すのか?

とっさに、金属製のボールに冷たい水を入れ、そのプラスチックのボールを上にかぶせて置いた。
 
 ちょうどレタスや生野菜を洗う時のように。

 そして、沸騰したお湯とパスタを流し込み、さっとあげては見たが、

やはり、生ぬるいというか、しっかりしないパスタになってしまった。

 決断力に欠け、結局中途半端になってしまうなっしーの最大の弱点が露呈してしまったのだ。

 冷製パスタの決断が何でとっさにできないんだ!
 
 いや。さっと冷やしてしまって、もう一度お得意のオリーブオイルと塩コショウで炒める決断が、なぜできないんだ!

 おまけに生野菜を忘れてる!!

 子供の頃から、冷製沈着。判断が早く正確、と言われていたはず(うそうそ(^^)!)なのに、どうも最近は判断がぶれ、遅れ、もしくは早すぎて後悔が残る事ばかりだ。

 年を取ったのか、いや、もともとおだてられていただけなのか。

 三流シェフの独り言には悔しさと共に半ば諦めの境地が垣間見える。
 

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