地産地消
所変われば品変わる、で美味しいものを食べるというのは、その土地で採れるものをその土地で食べるのに尽きる。

地産地消。旬のものを旬に食べる。

たとえば日本の野菜は今、大部分中国からの輸入もので、たとえば有名料亭のものも、その料亭ご指定の仕様(品種、気候管理、農薬等の種類、使用可否等も含めて)で栽培された中国産が多い、らしい。

日本よりも品質管理が厳重であるとも聞いたことがある。

こうした工夫もあって有名レストランや有名料亭の料理も、われわれ大衆が、ちょっと手を伸ばせば届くところに降りてきているのだとは思う。

ただ、その地に育った物が、その地で一番大量に採れる旬の時期に採られ、新鮮なうちに食べる、と言うのが、本当は一番美味しいはずだし、贅沢な話である。

京都の料亭の料理を食べたければ京都に足を運べば良い。

ただ、困ったことに、いまでは、京都の料亭は、単に京都出身の料亭に過ぎず、もはや地産地消の”京都”の料亭ではなくなっている可能性が大きい。

いや、ひょっとしたら、地産地消ではなく、珍しい時期に珍しいものを提供することで、その名声を得ている、得ていたのかも知れないが。

いずれにしても、そもそも手の届かないところにあるのが本物の一流の料亭でありレストランである。

そんなところで庶民が気楽に食べられるはずもないので、手が出るところはそこそこに…と言うことではあろう。

いずれにしても、手を伸ばせば届く範囲にあるのは、元高級料亭で、元高級レストラン(ではあっても払った以上に満足感がある料亭・レストランは確実にある)。 

ただ、残念なことに手が届かないところが本物であるとは限らないことである。


コメント

nassie
2010年4月19日19:10

『トンカツのこと』と『地産地消』に2分割しました。
今後もっと短くするよう努力しますが。

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