教授来訪

2010年4月11日 お仕事
教授来訪
 午後、受入れ教授が宿舎に来訪された。

 本当はこちらが出向かなければならないところだが、わざわざいらして、バカンスで子供の世話ににかかりっきりだったと、謝罪された。

 フランスでは、とりわけ9月に離婚が激増するそうだ。

 夏のバカンスに不満を持った奥さんが三行半を突きつけるからだという。

 バカンスは、夫であり男親である者にとって人生最重要の課題なのだ。

 その辺の事情は良くわきまえている積もりだし、向こうもそれをなっしーが知っていることはご承知だ。

 「申し訳なかったが、この間ストラスブールは探訪できたか?」

と尋かれ、もちろん、カテドラルには数回、プティット・フランスにも3回行くなど、観光を堪能したと答えた。 

 さて、先生はリュックの中から数冊の本を出され、とりあえずこの辺りから読み始めれば、とおっしゃって渡してくれた。
 
 もちろんほとんどが日本でも入手できるものだし、見た(読んだ)ことのあるものばかりだ。荷物として送ったがまだ届いていないものの最新版もあった。

 ただ、基本的にはこちらで新しいものを買って帰るつもりだったので、ありがたいことだ。

 どんなテーマで研究をしたいのか?ときかれたが、少なくともフランスの最近の事情はまるでフォローできていないので、一般的な関心事しか話せなかったが、これで何とか船出できる予感が満ち満ちて来た。

 その後、若い研究者や同僚研究者の名を数名挙げ、今後手助けしてくれそうな人を紹介してくれた。

 ストラスブールやその他、リヨン、エクス、パリ等で予定されているシンポジュームのいくつかについても説明していただき、参加しようと誘って頂いた。

 これ、昔からどういうわけか指導教授に恵まれるなっしーの面目躍如たるところか。

 1時間半ほど話し、このくらいが限界か、と思われるあたりで向こうも気を利かせてくれ、火曜日、11時、先ほど紹介していただいた若手の先生の授業の場で再開することを約してお別れすることになった。

 玄関まで送ると、先生は、チェーンで鉄柵にぐるぐる巻きにしてあったvelo(チャリですね)にまたがって、帰って行かれた。

 ほかの人にとっては「それが何?」という、それこそ何と言うことのない午後の一コマだろうが、なっしー自身にとっては貴重な、かけがえのない一日だったことを、ここに記しておきたい。

 ワインが手許にあれば、乾杯!というところだが、なっしーにはその習慣がないので、とりあえずvolvicで乾杯することとしよう。

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